ペキ子さんは、夫の優一さんと2人暮らし。優一さんは公務員として働く次男で、イケメンかつやさしい性格の持ち主。ペキ子さんにとってはまさに完璧な夫です。
そんなペキ子さんは、幼いころから「完璧な母親」になることを夢見てきました。そしてついに、その願いが叶い、妊娠が判明します。優一さんはその知らせをとても喜び、同時にペキ子さんのつわりを気遣って心配しました。するとペキ子さんは自ら調べた対策を説明し、優一さんに大量のお手製本を渡します。さらにはつわり対策で20時に寝るため、優一さんにも同じ生活リズムを強要し、寝室ではスピーカーでクラッシックをかけ続けました。
気になって眠れない優一さんが音楽を止めようとすると泣きながら怒るペキ子さん。結局その場は優一さんが折れますが、眠れない優一さんはリビングで眠ることにします。
すると翌朝5時にペキ子さんが起きてきて――。
朝からつわり対策のスムージーを作り、優一さんにも毎朝飲ませようとします。「一緒に頑張りたい」と言われ、優一さんがスムージーを飲んでみると、あまりのまずさに絶句しました。
他人の意見…













優一さんは、会社の先輩にペキ子さんのことを相談しました。
何か解決策が見つかることを期待していましたが、返ってきたのは「解決はむずかしいかもね」という言葉でした。
さらに、先輩が妊娠・出産をきっかけに離婚した体験談を聞かされ、「つらいなら離婚も悪くないよ」とまで言われてしまいます。
その言葉に、優一さんは思わず焦りと不安を感じるのでした。
同僚の言うように、産前産後のすれ違いが後々まで深いしこりになることはあります。さらに、妊娠中や産後はホルモンバランスの影響で気持ちが揺らぎやすく、普段以上に敏感になってしまうこともあるでしょう。
妊娠ハイ(マタニティハイ)とは、妊娠による高揚感が続き活動的になることを指す俗称です。ホルモンバランスの大きな変化から、衝動的な行動をとってしまうことも珍しくありません。
だからこそ、相手の変化に思いやりを持って向き合うことは欠かせません。ただ、その言葉をそのまま受け取って、夫が何も言えずに我慢を続けるだけでは、根本的な解決にはつながらないはずです。
大切なのは、相手を刺激しないように避けることではなく、何がつらく、何に困っているのかを夫婦で少しずつ共有しながら、関係を築いていくことではないでしょうか。
次の話を読む → 監修者:助産師 関根直子筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ

