
見上愛と上坂樹里がW主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第18回が4月22日に放送。りん(見上)が偶然再会したシマケン(佐野晶哉)に胸の内を明かす姿や、直美(上坂)が恋人・小日向(藤原季節)の残酷な正体を知る急展開が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■りん、シマケンの言葉で自分の中の“偏見”に気づく
トレインドナースへの道を提示され、葛藤の中にいるりんは、偶然にも店の常連客であるシマケンと出会う。「まともなふりして疲れたから、“一とんび”していたところ」と折り紙を手にするシマケン。聞き覚えのない言葉の意味を問うりんに、「僕が作った言葉!とんびを飛ばすと少し気持ちがすっきりするでしょ。何の解決にもならないけど」と言い無邪気に紙のとんびを飛ばす。
そんな彼に、りんは「私がナースになれば家族みんな白い目に晒される」と心の内を打ち明ける。するとシマケンは、かつて体が弱く「大人になれない」と言われていた孤独な少年時代を語り出した。家の中で本を読んで過ごすしかなかった日々。そんな中、看病に来てくれた女性が当ててくれた手が「冷たくて温かかった」という記憶を静かに紐解く。
そしてシマケンは、「気にしているのは家族への目もあるけど、自分への偏見なんじゃない?ナースになれば再婚は難しくなるって」と、本当の気持ちを問いかける。その言葉に、りんは自分自身がナースの仕事に対して抱いていた偏見に気づかされるのだった。
■直美が知った小日向の正体…「軽蔑する価値すらない」涙の決別
一方、直美は街で信じがたい光景を目撃する。そこには、いつもの軍服姿ではなく、だらしない浴衣に身を包んだ恋人・小日向がいた。「欣二さん」と呼ぶ女性と腕を組み、「金になりそうな仕事があるんだよ」と語る彼に、直美は「今日はお休みですか?」と詰め寄る。
しかし、小日向は「あんたも嘘ついてるよね。わかるんだよ、詐欺師だから」と冷淡な反応をとる。彼の正体は軍人ではなく、鹿鳴館に潜り込んで華族の婦人を誘惑し、金を巻き上げる詐欺師だったのだ。
「軽蔑する価値すらない」と英語で激しく罵る直美に対し、彼は「寛太。俺の本当の名前。小日向でも欣二でもねえ」と冷たく言い放つ。「せっかく鹿鳴館に潜り込んだんだ。次は華族の坊ちゃんでも見つけな」と背を向ける男。直美は涙を流しながら、彼から贈られた髪飾りを自らの手でへし折った。

■直美、偽りの自分との決別…「私に戻っても何もない」と悲痛な想い
鹿鳴館へ向かった直美は、捨松(多部未華子)を呼び止める。「自分から打ち明けなければ詐欺師と同じになってしまう」と、自分が旗本の娘ではないことを告白。
「どれだけ着飾って自分を偽っても所詮私は他の人にはなれないって痛いほどわかったんです。でも私に戻っても何もない。そのこともよくわかりました」と深く頭を下げ、鹿鳴館を辞めることを願い出る。

■りんを窺う不審な男…愛娘・環が誘拐される
一方、シマケンはりんの背後で様子を窺う不審な男の存在に気づき、折り紙のとんびを投げ放つ。不穏な空気を察したのか、「もしかして民権の女壮士でもしてた?それで東京に逃げてきたとか」とりんを気遣うシマケン。りんは自らに迫る危機に気付く素振りもなく、自身の中にあった無意識の偏見に気づかせてくれたことへの感謝を伝える。
自宅に戻ったりんを待っていたのは、母・美津(水野美紀)たちの「環が…さらわれた!」という悲痛な叫びだった。娘の失踪という衝撃の事態に、りんは激しく狼狽。物語の終盤、不穏な風が吹き、さらなる波乱を予感させる幕切れとなった。
■藤原季節の“詐欺師役”に称賛の声 シマケンのキャラクター性に魅了される視聴者も
小日向が詐欺師であったことが発覚した衝撃の回。SNSには「本気だった直美ちゃんの心を弄んだのが許せない」「鹿鳴館に潜り込めれば誰でも良かったなんて…ひどすぎる」と怒りや悲しみの声が殺到した。一方で、見事な二面性を演じた藤原に対し「詐欺師だったとは全く気づかなかった。季節さんの演技が凄まじい」「話し方も表情も別人…圧倒された」と称賛するコメントも相次いでいる。
また、りんの心のモヤモヤを鮮やかに晴らしたシマケンにも注目が集まった。「変わり者だけど明るくて優しいシマケン、素敵!」「物語の中でふっと肩の力が抜けるような、癒やしの存在」「ゆるい雰囲気なのに、不審者を察知して追い払うギャップがかっこよかった」と、その独特なキャラクター性に魅了される視聴者が続出している。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


