私は母の不倫で生まれた…主人公の女子高校生が“異母姉”に会う展開に「とても考えさせられた」の声【漫画】

私は母の不倫で生まれた…主人公の女子高校生が“異母姉”に会う展開に「とても考えさせられた」の声【漫画】

初めて異母姉に会い、当時のことを聞く主人公のはるか
初めて異母姉に会い、当時のことを聞く主人公のはるか / (c)URON 2026

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は第2回「シリーズ立ち行かないわたしたち新人賞」の大賞を受賞したURONさんに注目し、その受賞作である『不倫の子だなんて知りたくなかった』をご紹介しよう。

同作は、17歳で女子高校生の主人公が“自分は不倫によって生まれた子”と知って葛藤する様子を描いたセミフィクション。以前URONさんのX(旧Twitter)に第5話から第7話までまとめて投稿されると、合計約2000の「いいね」が寄せられている。そこで作者のURONさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

■初めて異母姉に会う主人公
『不倫の子だなんて知りたくなかった』第5話(1/5)
『不倫の子だなんて知りたくなかった』第5話(1/5)

――高校3年生のはるかは幼い時から別居している父のさとしから“姉がいる”ことを知らされる。同時にはるかは、自分が母のゆみこと父が不倫して生まれた子どもだったと認識する。そして、それからはモヤモヤが続き、真実を知るため、父にお願いして東京にいる“姉”に会うことにするのだった。

初めて異母姉の圭と対面したはるかは、圭が気さくで喋りやすいと思ったこともあり、さとしの離席中、不倫が圭の母にバレてしまった経緯を聞く。そして、さとしが戻ってきて、圭から改めて「私は気にしてないし」「あんたも気にしなくていいから」と伝えられる。

その後、圭、さとしと解散してホテルに戻ったはるかは「『気にしなくていい』か…」「…無理だ」と思い…。読者からは「子どもは親を選べないからね…とても考えさせれた」「実話とマンガの良さが両立していて引き込まれた」などの声が上がっていた。

■作者・URONさん「バランスを取るのが難しかった」
『不倫の子だなんて知りたくなかった』第6話(5/6)
『不倫の子だなんて知りたくなかった』第6話(5/6)


――『不倫の子だなんて知りたくなかった』を描くに至った経緯についてお教えください。

一番最初にこのことを描きたい、と思ったきっかけはやはり、親が不倫で自分を産んだと知った高校3年生の時でした。親に対するやり場のない復讐心を発散するすべが、私には創作しかなかったのだと思います。とはいえ当時はスマホのメモ帳に気持ちを書き殴るくらいしかできなかったのですが…。

そこから今まで10年近く経ち、自分も結婚や出産を経験してやっと自分の気持ちや親に対して折り合いがついてきたというか、これ以上引きずっていても仕方ないなと思うタイミングがありました。

最後に自分の経験を形にしてこの感情を終わりにしたい、と思っていた折に、ちょうど第2回「シリーズ立ち行かないわたしたち新人賞」の開催を知り、セミフィクションの漫画に挑戦しました。大賞をいただき書籍化したことで、自分自身もやっとこの経験から手を離せたような気がしてほっとしています。

――第5話から第7話にかけて描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

テーマ自体が重いので、話の内容は「重くなりすぎないように」「救いが無くならないように」は意識して描きました。りょうとのゲームセンターでのシーンは、その最たる例です。読者の人が読んでいて苦しくなりすぎないように、とはいえはるかの苦しさも伝わるように、とバランスを取るのが難しかったです。

――『不倫の子だなんて知りたくなかった』は2026年2月26日に発売されたばかりですが、読者から寄せられた印象に残っている反響があれば教えてください。

『不倫の子』である当事者の方から、何件かその方の体験についてコメントをいただいたのが印象に残っています。もちろん人によってどのような経験をしたかは全然違うのですが、同じように苦しみ、もがいた人たちがいる、自分だけではなかったと思えたことで、改めて「描いてよかった」と思いました。

――2026の目標や展望について教えてください。

ずっと創作をしたいと思いつつこれまであまり時間が取れず、今回こちらの作品で人生で初めて漫画に挑戦しました。編集の方と作品を作る過程が楽しかったので、これを機会に今後も絵を描いたり、物語を作ったりすることを続けられたら良いなと思っています。

――読者へメッセージをお願いします。

家族の関係や自分の生い立ちについて悩み、誰にも言えない孤独を感じている方は決して少なくないと思います。「立ち行かないわたしたち」シリーズでは本作に限らず、さまざまな立場で、それぞれにままならない現実と向き合う人たちの姿が描かれています。今の自分の気持ちに寄り添ってくれる物語があるかもしれないので、ぜひ読んでみてください。ついでに本作も読んでいただけたら嬉しいです!

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