キャンプ用品の収納は誰もが一度は悩む問題。とくに集合住宅に住んでいる人なら、余計に悩みは大きいだろう。
そこで今回は、マンション住まいのキャンパーに向けたアウトドア用品の収納アイテムを紹介しよう!
1. はじめに/マンションの収納問題をどう乗り越えるか
キャンプを始めてしばらく経つと、多くの人がぶつかるのが「キャンプ用品の収納問題」。とくに都市部のマンションに住んでいる人にとっては、そもそも収納スペースに余裕がない。

では、ベランダを物置代わりにできるかというと、これも簡単ではない。マンションによっては防災や景観の観点から、私物の長期保管が禁止されているケースもある。
そしてもうひとつの問題が、「出し入れの面倒さ」だ。収納場所を確保できたとしても、物置やクローゼットの奥に積み上げてしまえば、使うたびに重いボックスをどかす必要がある。こうなると、せっかくのキャンプも「準備が面倒で腰が重い」ものになってしまう。

こうした状況をふまえると、単に「収納場所を作る」という発想だけでは限界がある。マンション住まいのキャンパーにとって必要なのは、「暮らしの中に収納を溶け込ませる」という視点だ。つまり、普段使っている家具に収納機能を持たせることで、空間を圧迫せずにキャンプ用品を保管するという発想だ。
2. キャンプ用品を隠してしまえる実用ファニチャー
限られたスペースの中でキャンプ用品を快適に収納するには、もはや「家具と兼用する」という発想が欠かせない。部屋の中で“使う”家具が、そのまま“しまう”機能を持っていれば、余分なスペースを一切使うことなく収納が成立する。
ここでは、実際に多くのキャンパーが活用している、家具と収納を両立したアイテムをいくつか紹介しよう。
座れて、しまえるベンチ収納

まず注目したいのが「ベンチ型収納」だ。ニトリやLOWYAなどから販売されているベンチタイプの収納家具は、座面を開けると内部にたっぷりとした収納スペースがあるのが特徴。
焚き火台やランタン、折りたたみチェアなど、中型のキャンプギアなら一式まるごと収まるサイズ感だ。

木製やファブリック素材のベンチなら、リビングや玄関にも違和感なく馴染む。見た目にも生活感を抑えられ、来客時にも「これがギアの収納庫」とは気づかれにくい。
収納ボックスを“出しっぱなしにしない”ことが、狭い部屋をすっきり見せる第一歩となる。
リビングに馴染むテーブル収納

次におすすめなのが、「収納付きテーブル」だ。代表的な製品にIKEAの「KVISTBRO クヴィストブロー」がある。金属製のメッシュバスケットに木製の天板がセットされた構造で、見た目はおしゃれなサイドテーブルそのものだが、中には寝袋や焚き火シート、小型のクッカー類などがすっきり収まる。
このようなアイテムは、リビングに自然に置けるうえ、天板の上に物も置けるため機能的。天板を外せばワンタッチで中身にアクセスできるため、出し入れもストレスがない。
ソファ下・ベッド下 の死角を有効活用
最後に忘れてはならないのが、「家具下の空間」だ。特にソファやベッドの下は、意識しなければ空気の通り道で終わってしまうが、そこにフィットする収納ケースを使えば、季節ギアやサブツールの保管場所として十分に活用できる。

無印良品の「ソフトボックス 衣装ケース」や、アイリスオーヤマのキャスター付きケースは、低い隙間にも入りやすく、出し入れもスムーズ。
衣類用の圧縮袋と組み合わせれば、冬用のジャケットも省スペースで収納可能だ。空間を削らずに収納量を増やすには、こうした家具の下の使い方が非常に有効である。

