
■音楽フェスにタンブラー部がやってきた

2023年の夏に始動したスターバックスの「タンブラー部」は、タンブラーやボトルなどのマイタンブラーを楽しく利用し、廃棄物削減を目指す参加型プロジェクト。店内で利用するマグやグラスとは違い、利用客自身がマイタンブラーを持参する必要がある。
「どんなきっかけがあったら、タンブラーを広く使っていただけるだろう?」
そんな問いから生まれたアイデアのひとつが、「自分の“推し”にすすめられたら?」という発想だ。
好きなアーティストなどが「マイタンブラーを使おう」と呼び掛けたら、賛同してくれる人が増えるかもしれない――そんな想いからミュージシャンの平井大さんに協力を仰ぎ、平井さんの音楽フェス『HIRAIDAI presents THE BEACH TRIP』大阪・沖縄・千葉の3会場・5公演に参加することになったという。

平井さんはスターバックスのホリデーソングとして定着した「Starbucks, Me and You」や「Love & Happiness (Let’s Be a Santa)」を手掛けた、縁の深いアーティスト。また、フェスではマイタンブラーに無料で給水できる「WATER REFILLING STATION」や、ごみを分別する「ECO STATION」の設置など、取り組みに共鳴する想いがあることも、協業する大きなポイントだったようだ。
ビーチに面した会場には、たくさんの飲食や物販のブースが並び、その一角にスターバックスも出店。マイタンブラー持参者に、無料でスターバックス ヴィア(R) コーヒーエッセンス アイスコーヒーを提供し、特製ステッカー“STARBUCKS x THE BEACH TRIP original sticker”もプレゼントするというのが今回の試みだ。
千葉県内のパートナー(従業員)が中心となってブースを準備しているなか、オープン前から大勢の人たちが、スターバックスのタンブラー、平井さんのグッズのボトル、普段使っている水筒…と、お気に入りのタンブラーを手に並んでいた。


パートナーたちも平井さんのグッズのウエスタンハット型のヘッドバンドを身に着けるなどして、来場したファンの人たちとフェスの雰囲気を楽しみながら、アイスコーヒーを提供。14時ごろにはコーヒーが足りなくなってしまい、近隣の店舗を回るなどして手配するほど、ブースは大盛況だった。
■平井さんの呼びかけにファンが反応!

会場に駆けつけた平井さんのファンの人たちに話を聞くと、多くの人が、フェスのホームページや平井さんのSNSをチェックしていて、今回のスターバックスの参加を事前に知っていたと教えてくれた。来場者の感想の一部を紹介する。
平井さんが愛用しているブランドのタンブラーを手にしていたのは、いろはさんファミリー。
「普段は水筒として使っていて、スターバックスでは利用していないんです。でも、平井さんがこのイベントのホームページで紹介していて、初めてのサービスだったので使ってみようと思いました」

普段からタンブラーを使っているという水野さんと石川さんは、バリ旅行で購入したスターバックスのタンブラーや平井さんのグッズのボトルを持参。
「平井さんのファンクラブアプリでコーヒーの配布を知りました。ステッカーも欲しかったんです」と、うれしそうに記念写真を撮影していた。

『HIRAIDAI presents THE BEACH TRIP』では、全5公演で5067杯分のアイスコーヒーが提供された。平井さん本人がブースに足を運んでくれた日もあったそう。青空の下で開催されたフェスだからこそ、タンブラーの保冷機能も大活躍し、みんなアイスコーヒーを手に、ビーチで平井さんの音楽を楽しんでいたようだ。

■マイタンブラーを“使う”から“続ける”へ
この日の様子を見て、「イベントとしては成果がありました」と語るのは、タンブラー部部長を務めるスターバックスの高橋さん。
「イベントでは紙カップやプラスチックカップで飲み物を購入するのが当たり前だったけれど、“自分のタンブラーを持って行って飲むとおいしいね!”と思ってもらえたらうれしいですね。今日は暑かったですし、氷もしっかり入れていたので、保冷機能のよさも実感していただけたのではないでしょうか」

一方で、日常の中でタンブラーの利用を続けてもらうことには、難しさも感じていると言う。
「タンブラー部発足から2年間、“タンブラーを楽しく使いましょう”と呼びかけを続けてきましたが、利用率は横ばいのままです」
というのも、マイタンブラーを持参してドリンクを購入すると22円の値引きがあるが、値引きが55円になる毎月10日の「タンブラーDAY」には利用者が増え、値引きが終わると離れてしまうお客がいる側面があるからだ。
「そのため、割引以外のきっかけでタンブラーを使ってもらう方法を、ゼロから考え直しているんです。今回の施策は、そのひとつです」
今までにない試みを実施したタンブラー部。
3年目となる2025年は「実証実験のフェーズとして振り切った施策に取り組みたいと思っています。局所的にさまざまな施策を実施し、今後の展開のヒントにしたいと考えています」と高橋さん。タンブラー部は、“タンブラーを使うことが当たり前になる未来”を目指し、これからもチャレンジを続けていく。
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

