
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、末太シノさんが描く『【恐怖】好きなおにぎりの具を答えただけなのに…』をピックアップ。
末太シノさんが3月12日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、末太シノさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■言葉に出すことの威力

とあるセミナーに参加していた作者の末太シノさん。
先生に「一番好きなおにぎりの具はなんですか?」と質問された時、末太シノさんは頭に昆布、鮭、梅の3つの具が浮かんでいたが、別にどれでもいいかと安易に「昆布です!」と答えた。
しかし数日後、コンビニエンスストアを訪れた末太シノさんは、おにぎり売り場の前で固まってしまう。今まで同じ程度に好きだったおにぎりが並んでいるのに、なぜか昆布への好感度が上がっているのだ。
「言葉にしたせいで心が変えられてしまった」
と恐怖すら感じるのだった。
作品を読んだ読者からは、「言霊の威力すごい」「『好き』って人に言うようになったら加速度的に好きになる」「良くも悪くも言霊の呪いってありますよね」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・末太シノさん「『誰にとっても読みやすく描く力』をつけていきたい」

――『【恐怖】好きなおにぎりの具を答えただけなのに…』を漫画作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
コルク漫画専科という漫画の塾で「最近あった小さな感動」をテーマに漫画を描く、という課題が出たので描きました。この体験自体もそこでの出来事です。
言葉の強さを体感する出来事で、良くも悪くも感動しました。
言葉を扱う仕事(漫画家)をしている者として、改めて言葉の扱いには気をつけようと思いました。
――作画やストーリー構成の際に特に力を入れた点やこだわったポイントなどをお教えください。
「続きが気になる!」と思ってもらえるような1p目にすることです。
2p以降も毎ページそうしなければならないのですが、1p目は特に意識してます。
――日常体験をエピソードに描くうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
「削る」と「強調」です。漫画サイズに現実を収めるには避けられない工程だと思います。
――レポ漫画の中で特にお気に入りの作品があれば、理由と共にお教えください。
温泉旅行についての漫画です。
「温泉の開放感」を言葉でなく絵で表現できた気がして、気に入ってます。
――末太シノさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
「描きたいことを描く力」はある程度ついたと思うので、次は「誰にとっても読みやすく描く力」をつけていきたいと思ってます。たくさんの人に読んでもらいたいので。
あと創作での収入口を増やしたいです。1つの出版社さんでの連載一本しかしてなかったので、連載が終わると次を始められるまでほぼ無収入なので…。
限られた命(=時間)、なるべく創作にあてて技術アップしたいので、創作で収入を得る方法を複数見つけたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
本当にありがとうございます。誇張なく、あなたのおかげで生きていられます。
私は『作品を介してでしか癒せない孤独』を、描き手側の時も読み手側の時も感じていて、私の漫画を読んでくれる人がどう思ってるかはわかりませんが、どう思うに関わらず、読んでもらうとき私の孤独は癒されています。だから本当にありがとうございます。
これからも読んでもらえたら嬉しいです。読んでもらえるようにがんばります。

