アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんがお友だちと出かける約束をしてから、姉・なーにゃんは本当に大変そうでした。活動にタイムリミットがあるあーちゃんに、できるだけ負担がかからないように段取りを決め、当日の準備も並行して進めながら、約束の日が近づくにつれて不安定になっていくあーちゃんのフォローに追われ……。そんな中、当日いくらお金を持っていくかを相談しているときに、あーちゃんから予定しているホテルのランチ代を「もったいないわよね! 会っても別に楽しくないのに!」なんて言われてしまい、あーちゃんのためにクタクタになるほど動き回っていたなーにゃんは絶句……。あーちゃんに悪気がないのは理解していますが、毎回この調子だと、友だち付き合いを続けるのは難しいと思ってしまいました。
食への執着が強い理由がわかったような…
施設に入居して、父に振り回されなくなったあーちゃんは、穏やかで落ち着いています。しかし、いろいろなことが理解できなかったり、覚えていられなかったりするためか、ちょっと不安になりやすい一面もあります。そして、その不安を拭うように、かわいい動物のキャラクターやぬいぐるみをやたらと愛でるようになっており、80歳近いおばあちゃんが、子どものような振る舞いをすることに、ワフウフさんは抵抗を覚えてしまうのでした。

施設では、週2日の入浴日が決まっています。通院日の関係でその日を逃してしまう場合、あーちゃんは施設の近くにある、なーにゃんの家でお風呂に入ります。そして、なーにゃんは、お風呂上がりのあーちゃんに、野菜のおかずや果物を出すのがお決まり。

あーちゃんは、散歩中の足を止めて凝視するほど、りんごやバナナが好きなのですが、先日なーにゃんの家で入浴することになった日は、なーにゃんの家には梨しかない状態でした。

そこで、なーにゃんが気を利かせて買って行くことを提案しますが……。

あーちゃんは、りんごやバナナを「いつも食べている」から、梨が食べたいと言ったのです……。

きっと、自宅で暮らしていたときの記憶で話をしているのでしょう……。

あーちゃんはとにかく甘いものが大好き。散歩中、甘いものに釘付けになって動けなくなることも多々……。

先日、さすがにイライラした私は、ちょっとだけ強く言ってしまいました。

いつもなら、施設の食事が少ないことを言い訳にするあーちゃんですが……。

いつもとは違った返しがきました。「食べているんでしょうね……!?」

「でしょうね」ということは、自分で食べた記憶がないということ……?

あーちゃんは、いわゆる痩せの大食いタイプ。施設の食事はいつも完食していると、ケアマネさんからも聞いています。だから、今までは単純に量が足りないのかと思っていたのですが、食べたことを覚えていないとなると、異常な食べ物への執着も納得です……。

いつか、こんなふうに怒り出す日が来てしまうのでしょうか……。
施設では、週2回、入浴日が設定されているのですが、あーちゃんは通院がある関係で入浴日を逃してしまうことがあります。そのときは、施設の近くにあるなーにゃんの家でお風呂に入っていて、なーにゃんがお風呂上がりのあーちゃんに野菜のおかずや果物を出すのがお決まり。先日も、あーちゃんはなーにゃんの家にお風呂に立ち寄ったのですが、そのとき、家には梨しかなかったので、気を利かせたなーにゃんが「あーちゃんが食べたければ、りんごかバナナを買っていこうか?」と言うと、あーちゃんは「りんごやバナナはいつも食べているから! 梨が食べたいわ!」と返してきました。……いや、食べてないよね? でも、そう思っているなら、そのほうが幸せでいいかも。
甘いものや果物ばかりを食べたがるあーちゃん。その執着はすさまじいものがあり、八百屋さんに売られている果物やパン屋さんの菓子パン、レジ横に置かれた飴、さらには食品サンプルのスイーツにさえ釘付けです。お散歩中もいちいち足を止めるので、イライラした私は「本当に食べたい欲求がものすごいね! 見ていて尋常じゃないくらいだよ?」と言ってしまいました。こういうとき、あーちゃんはいつも「だってあそこの食事は、量が少ないのよ!」と言い訳するので、今日もそうだろうと思っていたのですが、まさかの「私、あそこでちゃんと食べているんでしょうね!?」という返答です。
「でしょうね!?」って、食べた記憶がないということ……? あーちゃんはいわゆる痩せの大食いタイプ。施設の食事はいつも完食していると、ケアマネさんから聞いていて、単純に施設で出される食事の量では物足りないと思っていたのですが……。施設で食事をしている記憶がそもそもなくて、満たされずに食べたくなるということなら、異常な執着も納得です。「食事はまだなの!? 朝から何も食べていない!」なんて騒ぐ日が来てしまうのでしょうか……。
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食事をしていることを忘れているのなら、好きな食べ物を見るたびに食べたいという欲求があふれてしまうのは納得できますね。その状態で自宅での暮らしを続けていたら、持病の糖尿病の悪化はもちろん、他の不調が出てもおかしくないと思うので、早めに施設での生活に切り替えてよかったのではないでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

