色は私たちの気分や心理状態に大きな影響を与えます。特定の色を取り入れることで気分が落ち着いたり、前向きな気持ちになったりすることもあります。
本記事ではうつ病の人が好む色について以下の点を中心にご紹介します。
うつ病とは
ぜひ最後までお読みください。
※この記事はメディカルドックにて『「うつ病の人が好む色」はご存知ですか?緩和する色も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
うつ病とは

うつ病はどのような病気ですか?
うつ病は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの減少が関与する気分障害の一種です。
気分の落ち込みや意欲の低下が続き、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状も伴います。単なる気分の問題ではなく、適切な治療が必要な病気です。
主に「大うつ病性障害」といわれ、2週間以上症状が続く場合に診断されます。
躁とうつを繰り返す双極性障害や、慢性的に気分が低下する持続性気分障害と区別されます。
うつ病は誰にでも起こり得る病気であり、放置すると悪化することもあります。症状を感じたら、自己判断せずに精神科や心療内科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
うつ病の症状を教えてください
うつ病の症状は、心と身体の両方に現れます。
心の症状として、気分の落ち込みや楽しめない感覚、強い不安、イライラ、集中力の低下などが挙げられます。否定的な思考が強まり、自身を責めたり、絶望感を抱くこともあります。重症化すると「消えたい」と思うこともあります。
身体の症状には、頭痛、倦怠感、食欲不振、不眠や過眠、動悸、胃の不調などがあり、特に朝の不調が強い傾向があります。初期段階では身体の症状が目立ち、気付きにくいこともあります。
これらの症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性があるため、早めに医師に相談することが大切です。
うつ病の原因として何が考えられますか?
うつ病の原因は解明されていませんが、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの減少が影響すると考えられています。これらの物質は感情や意欲を調整し、不足すると気分の落ち込みや無気力が生じやすくなります。
発症要因は「外因性」「心因性」「内因性」に分類されます。外因性は脳の病気や薬物の影響、心因性はストレスによるものです。
例えば、仕事や人間関係、環境の変化が引き金となります。内因性は遺伝や気質が影響し、思考の抑制や強い自責感が特徴です。これらの要因が複雑に絡み合い、うつ病の発症につながると考えられています。
うつ病の治療法を教えてください
うつ病の治療は、薬物療法・心理療法・生活習慣の改善が中心です。
薬物療法では、SSRI・SNRI・NaSSAなどの抗うつ薬が使われ、症状に応じて抗不安薬や睡眠薬を併用することもあります。
心理療法では、認知行動療法が有効とされ、否定的な思考の改善を目指します。生活習慣の見直しも重要で、十分な休養・適度な運動・規則正しい食事が推奨されます。
重症の場合、電気けいれん療法が検討されることもあります。
治療は継続することが大切で、症状が改善しても再発予防のために治療を続けることが推奨されます。早めに医師に相談し、適切な治療を受けることが回復への第一歩です。
編集部まとめ

ここまでうつ病の人が好む色についてお伝えしてきました。要点をまとめると以下のとおりです。
うつ病は、脳内の神経伝達物質の減少が関与する気分障害の一種である。気分の落ち込みや意欲低下が続き、身体症状も伴う。適切な治療が必要で、放置すると悪化することもあり、症状が続く場合は医師の受診が重要
参考文献
うつ病|厚生労働省

