アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
施設に入居して、父に振り回されなくなった母・あーちゃんは、穏やかで落ち着いています。しかし、いろいろなことが理解できなかったり、覚えていられなかったりするからなのか、ちょっと不安になりやすいと感じることもあります。そして、その不安を拭うように、かわいい動物のキャラクターやぬいぐるみをやたらと愛でるようになっており、あーちゃんのそんな姿を見たことがないワフウフさんは、80歳近いおばあちゃんが、子どものような振る舞いをすることに抵抗を覚えてしまうのでした。
もう方向音痴では片付けられない状況
甘いものや果物に異常な執着を見せるあーちゃん。散歩中も、八百屋やパン屋の前で足が止まってしまうため、ワフウフさんはイライラが募って「本当に食べたい欲求がものすごいね! 見ていて尋常じゃないくらいだよ?」と言ってしまいました。こういうとき、あーちゃんは決まって「だってあそこの食事は、量が少ないのよ!」と言い訳するので、てっきり今回もそうかと思ったら……。「私、あそこでちゃんと食べているんでしょうね!?」と、予想外の返答です。「でしょうね!?」ということは、食事をしたことを覚えていない……? とワフウフさんは衝撃を受けます。でも、食事の記憶がないのであれば、食べ物への異常な執着も納得できます。

あーちゃんと歩くとき、なーにゃんはよく腕を組んでいます。先日、たまたま腕を組んで歩いていたところを、なーちゃんの夫・しんちゃんが見かけたようで……。

あとからこんなふうに言われたとのこと。しんちゃんは、なーにゃんがあーちゃんと腕を組む姿が、かの有名な囚われの宇宙人の写真みたいだった……と言いたいみたいです。

あーちゃんはスッキリした体型で、ウィッグを着けていればかなり若く見えます。

しかし、ウィッグがなければ年相応。しんちゃんがなーにゃんとあーちゃんを見かけたとき、あーちゃんはウィッグを着けていなかったので、仲良し母娘というよりは、大きな娘に囚われた小さなおばあちゃんのように見えたのでしょう……。

あーちゃんが施設で暮らすようになってから、半年がたちました。しかし、いまだにあーちゃんは施設の場所も最寄りのバス停も覚えられないようです。位置関係はこのようになっていて、なーにゃんの家も駅も、何回も行っているのですが……。

先日も、駅から施設へ歩いて帰る途中、どこにいるのかがわからなくなったあーちゃん。

なーにゃんの家を通って、施設の場所を説明したのですが……。

驚くべき発言をするあーちゃん……。

その発言に驚きつつも、改めて施設の場所を説明すると……。

あーちゃんは、まるで初めて聞いたかのような反応です。

いやいや、なーにゃんの家には何度も来ているよね? お風呂も入っているのに……。

記憶力の低下は日々感じていますが、体の感覚も鈍ってきている印象です。これからどんなふうに認知症が進行して、どんな症状が出るのかわからないのが、正直怖いところです。
姉・なーにゃんは、あーちゃんと歩くときに腕を組むことが多いのですが、先日、たまたまあーちゃんとなーにゃんが腕を組んで外を歩いているのを、なーにゃんの夫・しんちゃんが見かけたようです。そして「あーちゃんと腕を組んで歩くの、変! ロズウェルの宇宙人みたい!」と、なーにゃんに言ってきたのだとか。おそらく、しんちゃんは、かの有名な囚われの宇宙人の写真みたいだった……と言いたかったのだと思います。ちなみに、この日のあーちゃんはウィッグを着けていませんでした。
あーちゃんはスッキリした体型のせいか、ウィッグを着けていると本当に若く見えるようで、そのため電車やバスで席を譲られることもありません。だから、ウィッグを着けたあーちゃんと腕を組んで歩いていれば、仲良し母娘に見えるけれど、ウィッグを着けていないと、大きな娘に囚われている小さなおばあちゃんに見えるみたいです……。
施設で暮らし始めてから半年がたちますが、あーちゃんはいまだに自分の施設の場所がわからず、最寄りのバス停の名前も覚えられません。もともと方向音痴だとしても、それでは説明がつかないくらい場所がわからなくなっているのです……。あーちゃんは、MRI検査やSPECT検査を受けて、前頭葉と側頭葉にかけて強い萎縮があることがわかり、典型的なアルツハイマー型認知症だと言われています。脳のどの部分がダメージを受けているかで出てくる症状は変わるようですが、萎縮がどのくらいのスピードでどこまで広がるのか、いつどんな変化を起こすのかがわからないから、とても怖いです……。
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認知症だと診断されているので、進行するにつれてできなくなることが増えるというのは、ワフウフさん姉妹もある程度覚悟ができていると思います。それでも、どのくらいのペースで進行するのか、いつどんな症状が出てくるのかがわからない恐怖感を抱きながら、近くで見ているのはとてもつらいことですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

