
町田啓太主演ドラマ「タツキ先生は甘すぎる!」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第3話が、4月25日に放送。親の期待に押しつぶされ、自分を失った少女・寧々の「心の崩壊」と、それに呼応するように描かれたタツキの凄絶なフラッシュバック。現代の親子関係の歪みを浮き彫りにした痛切な展開に、SNSでは「息苦しくて観るのがしんどい」「昔の何かが疼く」と共感と衝撃の声が殺到している。(※以下、ネタバレを含みます)
■フリースクールを舞台にしたヒューマンドラマ
本作は、学校に行けない子供たちが安心して過ごせるフリースクール「ユカナイ」を舞台にしたヒューマンドラマ。フリースクールスタッフ・タツキ(町田)のモットーは「楽しいことだけ、やろう!」。アートを取り入れ絵を描いたり、子供たちとゲームをしたり遊んでばかりの姿に、真面目な同僚・しずく(松本穂香)は「なぜこんなに甘すぎるのか」と疑問に思うことも。子供の教育に正反対の価値観を持つ二人だが、彼らと向き合う中で、タツキが抱える葛藤と、徹底して寄り添おうとする真意が明らかになっていく。一方、不登校経験もあるしずくは、やがて自分なりの寄り添い方を見出していく。
■「ひきこもりを楽しめばいい」型破りなタツキの言葉が親の期待に押し潰される少女を救う?
夏休みを控えたフリースクール「ユカナイ」では、BBQやゲームを楽しむ「ユカナイキャンプ」の準備が着々と進んでいた。そんな中、小学6年生の橘寧々(本屋碧美)の母・珠美(黒川智花)が訪れ、今月限りでの退会を申し出る。
塾とピアノのレッスン以外は自室に閉じこもりがちだという寧々。将来を案じ「ひきこもりになってしまう」と不安を募らせる珠美に対し、タツキ(町田啓太)は「ひきこもりを楽しめているのかもしれない」と、驚きの持論を投げかける。あまりに型破りな見解に、共にいたしずく(松本穂香)も困惑を隠せない。

■自分を殺して親に合わせる窮屈さ…タツキが重ねる愛息・蒼空の面影
珠美が持ち帰ったチラシの「ビーズアート」に心を引かれ、久しぶりにスクールへ姿を見せた寧々。タツキらと手際よく馬のアートを作り始める彼女だったが、いざ色を選ぶ段になると立ち止まってしまう。自分の意志で色を決められないその姿に、周囲の顔色を伺い、期待に応えることで自分を保とうとする寧々の「窮屈さ」を察したタツキは、自身の息子・蒼空(山岸想)の面影を重ねる。
その晩、橘家では教育方針を巡り、塾を優先させたい父・行雄(忍成修吾)と、ピアノを続けさせたい珠美の意見が激しく対立。「寧々はどうしたいの?」という問いかけに、彼女は一言も発することができなかった。そんな中、寧々の姿から息子・蒼空(山岸想)の面影を重ねてしまうタツキは、病院に行くも退院したと聞かされる。元妻・優(比嘉愛未)に連絡するも「あの子を思うなら、もう二度と関わらないで」と拒否されてしまう。
「ユカナイキャンプ」フリースクール「ユカナイ」。小学6年生の橘寧々(本屋碧美)が、意を決して踏み出した一歩は、あまりにも切実な「自分探し」の始まりだった。
母・珠美(黒川智花)が望むピンクと、父・行雄(忍成修吾)が喜ぶ茶色。親の期待を色に映したビーズアートの中に、寧々は自分を模した子馬を描き入れる。しかし、その作品が皮肉にも両親の激しいけんかの火種となってしまう。「自分のせいで二人が揉めている」そう思い詰めた寧々が、涙ながらに完成したばかりの子馬を剥がそうとする姿は、現代の親子関係が抱える歪みを浮き彫りにした。
そんな彼女を救ったのは、タツキとしずくの静かな観察眼だった。塾の合宿を抜け出し、「ユカナイ」へ逃げ込んだ寧々は、夜の静寂の中で初めて「勉強もピアノも大嫌い」という本音を吐露。以前作った馬のアートに、彼女はそっと「青色」のビーズを並べた。「本当は青が好き」。誰のためでもない、自分自身の色を肯定した決定的な瞬間だった。
■「ピアノも大嫌い!」拒絶の果てに訪れた崩壊…タツキのフラッシュバックは何を語るのか?
「寧々はピアノが好き」と信じて疑わず、娘のために仕事を休職してまでつきっきりで見ようとする母・珠美。しかし、寧々はついに母の前でも「嫌い」を突きつける。本音を言えば両親がけんかする、その恐怖から自分を押し殺してきた反動は、翌朝、最悪の形で爆発した。
自室で泣き叫び、教科書や本を投げ散らかす寧々。その「心の崩壊」に狼狽した珠美からの連絡を受け、タツキは現場へと急行する。荒れ果てた部屋の光景を前に、タツキの脳裏には自身の過去が強烈にフラッシュバックする。タツキが抱える「癒えない傷」と、寧々の絶望が重なり合ったところで物語は幕を閉じた。
SNSでは「昔の何かが疼くようなお話」「親が自分のことで揉めるのが一番辛いの分かる」「親にはきついな…」「タツキが失意に沈んでいたとき、ユカナイが居場所になってくれてたんだな…」「息苦しくて観てるこちらもしんどかった」などの声が寄せられている。

