【片親パン 問題】に「二度とそんな名前で呼ぶな」…! メーカーの知られざる “思い” 知ったSNS、「愛しかない」「今もう無性に食べたい」

【片親パン 問題】に「二度とそんな名前で呼ぶな」…! メーカーの知られざる “思い” 知ったSNS、「愛しかない」「今もう無性に食べたい」

議論きっかけ、高まる“パン愛”?

 パンへの愛を語るユーザー、続々――。料理研究家のリュウジ氏が自身のX(旧ツイッター)で発信した、菓子パンに対する「片親パン」という呼び名に対して、ネット上を中心にさまざまな議論が広がっています。同氏の投稿から2日が経過した2025年10月7日(火)までに、パンメーカーの企業努力や理念を紹介するXユーザーなどが現れ、「愛しかない」などのコメントが相次ぎました。

 話の発端となったのは、リュウジ氏が子どもの頃に親しんだ「砂糖がかかった大きなパンとチョコ入りの棒パン」の思い出を語った際、相手から「あ、片親パンね」と言われたという体験談。「片親パン」とは、安価で量の多い菓子パンを指すネットスラングで、家庭の事情や経済的な理由からひとり親家庭の子どもが日常的に食べているという偏見の意味が付与されたもの。強い怒りを表明したリュウジ氏に共鳴するように、X上では“名指し”された商品への愛を語る投稿が一気に増えました。

 そんなパンの一つが、山崎製パンが製造・販売している「ミニスナックゴールド」。うずまき状に成形された形と甘い砂糖ペーストのトッピングが特徴で、半世紀以上の歴史を誇るロングセラー商品です。

 とあるユーザーは「何が片親パンだ。一つ一つ手作業で作ってくれてるパンを二度とそんな名前で呼ぶな」と投稿。山崎パンの公式サイトからミニスナックゴールドの歴史や豆知識を引用。「(うずまきの形状は)今もすべて手作業で巻いています」「入社するとまずミニスナックゴールドの成形を学びます。この渦巻きがきれいに作れるようになって初めて、一人前となるんだとか」といった、山崎パンの知られざる熱い思いを紹介しました。

 これに対しては同月7日13時までに7万件近い“いいね”が寄せられ、「手作業で巻いてるんだ、すご過ぎる!」「山パン、もう愛しかないじゃないですか」「今無性に食べたくなった!」とほかのユーザーらからの歓声が相次ぎました。さらに「ヤマザキでは(季節イベントの)『パン祭り』のシールも1枚ずつ手で貼ってるそう」など、さらなる豆知識を追加投入する投稿も見られました。

 同社の公式サイトによると、ミニスナックゴールドの渦巻きは、関東と関西で方向が逆という情報も公開されており、「社内では、『関東で最初に成形の仕方を教えた人が左利きだったために関東が左巻きになった』という都市伝説も」と裏話を明かしてX上のファンたちを喜ばせています。

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 片親パンというワードをめぐっては、同じくX上で、もともとひとり親家庭のネットユーザーが使い始めた言葉であり蔑称はなかった、侮蔑と捉える方がシングル家庭に失礼、とする指摘も散見されます。

 しかし「片親」という言葉そのものが現代では不適切とされることが多く、例えば奈良県橿原市の公式サイトでは「【改めてもう一度】 言葉づかいを考えてみませんか~人権尊重のために~」と題したページで「片親」の言い換え語として「母子家庭」「父子家庭」と提示しています。また、日本語の表記ルールなどの基準ともなる「記者ハンドブック 新聞用字用語集」(共同通信社)でも、「片親」を不快語として「ひとり親」などに替えるよう示されています。

(LASISA編集部)

配信元: LASISA

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