
日本の高校に転校してきた女の子、怪物“メデューサ”。彼女が視線を集めたのは怪物だからではなく、「海外生まれ」だったから。人外の存在が当たり前に混ざりあって暮らす世界で、メデューサに話しかけてきたのは、前の席に座る妖怪“二口女”の少女で――。
牧瀬初雲(まきせしょうん)(@makkyisu1)さんの創作漫画「転校生メデューサと二口女」は、pixivで7000ブックマーク以上を数える人気作品。読者からは「平和じゃない容姿たちの平和な日常」「新感覚な話」「ずっと読みたくなる漫画」と好評を集めている。ウォーカープラスでは作者の牧瀬さんに、同シリーズの舞台裏をインタビューした。
■「もともと妖怪や人外などが好き」そんな思いから生まれた作品



「描きはじめたのは3年ほど前の2020年ごろです。X(旧Twitter)などで定期的に漫画を更新できればいいなと思い、描きはじめたのがこのシリーズでした。もともと妖怪や人外などが好きだったので、それらを題材にした作品を描きました」と制作のきっかけを話す作者の牧瀬初雲さん。
大人しいメデューサのメディと社交的な二口女の告が織りなすストーリーが魅力的な本作「転校生メデューサと二口女」。牧瀬さんは「お話を作るうえで、対照的な部分が多いキャラクター二人というのはやはりかなり動かしやすい形です」と語り、クールっぽいけどどこか抜けているメディと、明るくて人当たりのいい告というキャラクターが生まれた理由を教えてくれた。
また異種族が当たり前に混在し、日常を送っているという世界観については「こういった作品でテーマとされるのが多いことに『異種族ゆえの身体的特徴の差異』があると思うのですが、あまりそこを描きすぎると結構シビアな方向に話を持っていかれやすいので、僕の描く世界は『みんながお互いの違い』を受け入れているといったような描き方をしています」と牧瀬さん独自の考えがあると語る。
「この作品ではあんまり暗い話は描きたくないので、違うことが当たり前で、体の特徴に触れることはあってもそれがネガティブな話にはいかないようにしています」、牧瀬さんがそう話してくれた本作には全体を通してやさしい雰囲気が漂っているように感じる。
世界観やストーリーが少しでも気になる人は、読んでみてほしい。
取材協力:牧瀬初雲(@makkyisu1)
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