ユキノさんは、事あるごとに年の離れた妹カオルさんを優先する夫シンジさんに不満を抱えていました。家族優先に納得した上で交際を始めたユキノさんでしたが、記念日もクリスマスイブも後回しにされて不満は募るばかり。それでも好きな気持ちが大きかったユキノさんは、カオルさんの結婚を見届けた後にシンジさんと夫婦になり、息子ケンシンくんを授かりました。結婚後のシンジさんは家族を第一に考えてくる模範的な夫に。しかしそんな時間も長くは続かず、カオルさんの離婚と共に幸せな日々は崩れていきます。シンジさんはカオルさんを支えたいと家族を放って頻繫に会いに行くように。普段の休日だけでなく運動会すらカオルさんたちを優先するシンジさんにやっとの思いで不満を伝えるユキノさんでしたが、シンジさんは「家族は大切だけど妹を支えたい」の一点張り。頭を抱えるユキノさんでしたが、姪っ子ユラちゃんの「うちのパパと遊べばいいんじゃない?」という提案に目から鱗。ケンシンくんにはコウタロウさんがいると思わせれば、寂しい思いを分かってくれるのではないかと考え、早速作戦を実行します。するとケンシンくんは思ったよりコウタロウさんにべったり。その様子を見たシンジさんは、戸惑った表情を見せるのでした。
息子からの関心がなくなった途端に気になりだす

いつも家にいないシンジよりも、毎週末遊んでくれるコウタロウにすっかり懐いたケンシン。コウタロウと距離を縮めたそうなカオルさんから「たまには家族水入らずで過ごしたら?」と声をかけられても、コウタロウが好きすぎるのか、ケンシンはその提案をきっぱり拒否。それを見たシンジは戸惑った表情を浮かべました。
その日の帰り。「ねぇおじさん、今日はうちに泊まるでしょ?」というタイガ君の問いかけに、シンジは珍しく「あー今日は帰ろうかな」と答えます。もちろんタイガ君は「どうしてだよ!約束してたじゃん!」と猛反発。するとシンジは、困ったように「でも・・・」とつぶやき、私たちの方へ視線を向けました。

シンジの視線の先には、楽しげに会話する私たちの姿がありました。ケンシンは相変わらずコウタロウにべったりで、「今日もおうちいっていい?」と無邪気な笑顔でたずねます。この光景だけを切り取って見れば、シンジがケンシンの父親だと気づく人は誰ひとりいないでしょう。

けれど、この状況を選んだのは他でもないシンジ自身です。「じゃ、私たち実家で泊まることにするね!」そう声をかけると、シンジは「ケンシン・・・」とつぶやき、寂しそうな表情を浮かべました。

実家に帰ると、ユラちゃんが「ケンシン君、オムライス作ったよ~」と笑顔で出迎えてくれました。ケンシンは「おむらいす!ユラちゃんつくったの?すごいすごい」と大はしゃぎ。この頃にはもう、ケンシンはシンジがいなくても平気でいられるようになっていました。

わいわいと賑やかに笑い合う3人の姿を微笑ましく眺めていると、リンさんが「おかえりなさい」と優しく声をかけてくれました。「今週もありがとう。ごめんなさい、いつも迷惑をかけて」そう謝ると、リンさんは「気にしないでくださいよ~・・・で、どうでした?」と、どこか楽しそうな表情を浮かべたのでした。
コウタロウさんにべったりなケンシン君の姿を前に、シンジさんは不安を隠せない表情を浮かべていました。どうやらユラちゃんの作戦は成功したようです。ケンシン君と遊べず、寂しげな顔をしているシンジさんですが、それはすべて自分が招いた結果。今さら後悔しても遅すぎますよね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお

