介護をしていると、「どうしてこんなことが起こるの?」と戸惑う場面に出合うことも。昨日まで普通にできていたことが急にできなくなったり、思いも寄らない行動に驚かされたり――。そんな日常の中で、介護者が悩んだり、思わず苦笑いしてしまったりする瞬間は少なくありません。そんな介護の現場で実際に多く聞かれる「あるある」なお悩みを、4コママンガ形式で紹介します。
ひと息つけるはずが…




その日は母が珍しく静かで、穏やかな時間が流れていました。久しぶりに少し休めそうだと思い、コーヒーを入れて椅子に座りました。
やっとひと息つける……と思ったその瞬間、「ちょっとー!」と母の声。結局また立ち上がることになりました。介護の生活では、静かな時間ほど長く続かないものだと実感する出来事でした。
【医師からのアドバイス】高齢者が何度も家族を呼ぶ背景には、単なる「わがまま」ではなく、不安の強まりや見守ってほしい気持ち、認知機能の変化などが関係していることがあります。特に、介護者の姿が見えなくなったり、ひとりになったと感じたりすると、落ち着かずに声をかける行動が増えることがあります。強くたしなめたり、「さっきも呼んだでしょう」と否定したりすると、ご本人がさらに不安になる場合もあるため、まずは安心できる声かけを意識することが大切です。必要な物を手の届く場所に置く、次に戻る目安を伝える、短時間でも安心して待てる環境を整えるなどの工夫が役立ちます。介護者が休息を取ることもとても重要であり、ひとりで抱え込まず、介護サービスや周囲の支援を活用することも検討するとよいでしょう。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

