
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、クールなアラサーOLのリアルな日常を描いたコミック『会社員 菅原砂子の排他的日常』の作者・ジョハンさんによる『春子の戦争』をご紹介しよう。
同作は、戦時中を舞台に闘病中の少女とその姉によるエピソードを描いた一作。以前ジョハンさんのX(旧Twitter)に同作がポストされると、1.3万以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者のジョハンさんに、同作を描いたきっかけや将来について話を伺った。
■病室でひとりぼっちの少女…孤独ゆえに“みんなが不幸になる戦争”を待ち望む切実な本音

世の中が戦争を始める雰囲気のなか、病のために入院している少女・春子。ある日、お見舞いに来た姉に対し「もうすぐ戦争が始まるの?」「戦争って大好き。だってみんな死んじゃうから」と衝撃的な言葉を口にする。
健康な人々の笑顔に孤独や疎外感を抱いていた春子は戦争が始まれば、誰もが不幸になり、自分と同じ“病気”のような状態になることで寂しさが紛れると考えていた。姉は春子をたしなめ、「病気が治ったら何がしたい?」と明るい未来の話に向けようとする。春子は「お花見に行きたい」と笑顔を見せるが…。
読者からは「かわいい画風なのにじわじわ怖い」「誰にとっても他人事じゃない」などのコメントが寄せられている。
■「暗いことを考えたって自由」と作者・ジョハンさん…ゆるいキャラクターとホラー的演出の意図

――『春子の戦争』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
特にきっかけというようなものはございません。自分は春先に鬱屈とした気分になることが多く、自分でも「春なのに…こんなに暗いことを考えたり言ったりしてはいけないよ」とも思うのですが、「いや、誰がいつ暗いことを言ったり考えたりしていたってそれはそいつの自由だろ」という気持ちで描きました。
――『春子の戦争』を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
春子という病気の女の子のキャラクターのデザインにはこだわりました。日常系ギャグみたいなゆるい見た目にして、内容の重さと対比させたかったです。
――『春子の戦争』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
春子のお姉ちゃんの顔が豹変しているシーンが好きです。ホラー漫画的なびっくり演出がしてみたかったので。自分はギャグ漫画もよく描いているのですが、ギャグとホラーには近しい要素があります。このシーンも、少しシュールで笑える要素が残っていると思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
創作については衝動的なパワーが強いので、長期的な目標は持たないようにしています。その時々に描きたいものを描いていくと思います。でも、実はもっと上手に漫画を描けるようになりたいと思っているのですよ。そしてたくさん描きたいです。どこかで私の作品を見かけることがあればよろしくお願いします。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
漫画を読んでいただきありがとうございます。いいものが描ける時もあるし、それほどでもない時もあります。失敗はすればするほどいいので、色々挑戦して変なものを描くと思います。今後も乞うご期待。

