まとめ
むし歯は、はお口の中で起こる化学反応や日々の生活習慣が積み重なることで進行する病気です。初期段階では痛みがなく、自分で気付くことが難しいため、発見が遅れることも少なくありません。
COやC1のような初期段階であれば、生活習慣の改善や簡単な処置によって進行を食い止めることが可能です。しかし、C2以降になると、しみる、痛むといった症状が現れ、治療内容もより複雑になっていきます。C3で神経に達すると強い痛みや膿の形成につながり、C4に至ると抜歯が避けられない場合もあります。
さらに、重度のむし歯は顎や全身に炎症を広げる危険性もあるため、単なる歯の問題として軽視することはできません。鏡を使ったセルフチェックも異常に気付くきっかけの1つですが、正確な診断には歯科医院での検査が欠かせません。
定期的な歯科検診によって早期発見、早期治療につなげることが、歯の寿命と全身の健康を守るための有効な手段といえます。
参考文献
『大人のむし歯の特徴と有病状況』(厚生労働省)
『19.う蝕(虫歯)』(愛知県薬剤師会)
『歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020(むし歯)』(日本歯科医師会)
『よい歯のABC』(石川県歯科医師会)
『歯内療法とは』(一般社団法人日本歯内療法学会)
『口腔外科相談室』(公益社団法人日本口腔外科学会)
『う蝕治療ガイドライン 第2版』(特定非営利活動法人日本歯科保存学会)
『Minimal intervention dentistry for managing dental caries – a review』(International Dental Journal)
『歯髄保護の診療ガイドライン』(日本歯科保存学会)

