
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ありまさんが描く『うちの母の悩み』をピックアップ。
2025年2月13日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.4万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、ありまさんにインタビューを行い、創作のきっかけや作中に登場するお母さんの魅力などを語ってもらった。
■初対面のお婆さんに理不尽な怒られ方をした作者のお母さんだったが…

悩み事を相談してきた作者・ありまさんのお母さん。畑いじりをしていたら、初対面の人から睨まれた上、いきなり怒鳴られたというのだ。
「お前の顔を見るだけで動悸がする‼夜も眠れない‼」
「近所のみんなもお前のことが大嫌いって言ってるんだ‼」
理不尽な怒られ方をしたお母さんに「ご近所トラブルかぁ…辛いよなぁ…」と感じたありまさん。しかし、話を聞いていくとお母さんの悩み事は別のことだったようで――?
見知らぬ人に突然怒鳴られたら戸惑ってしまいそうだが、全く動じなかったありまさんのお母さん。多くの読者はこのお母さんの考え方に大注目。「お母さんのラストの回答が完璧すぎる」「素敵なお母様ですね!見習いたいです」などの声が寄せられた。
■作者・ありまさん「『しなやかな強さ』が私から見た母の魅力」

――『うちの母の悩み』は、お母さまの悩みが“ご近所トラブル”のことかと思いきや…という斜め上の展開になるエピソードでしたが、本作を漫画にした理由をお聞かせください。
これまで母から色々な斜め上のエピソードを聞いてきたので、ちょっとやそっとのことでは「いつものこと」と受け止めてしまうのですが、今回の話は涙が出るほど笑ってしまい、ふとした時に何度も思い出してしまうほど印象に残りました。予想をいい意味で裏切られる面白さを誰かと共有したいと思い、漫画にしました。
――「珍しく母から電話がありました」と始まる本作ですが、お母さまから悩み事を相談されることも珍しいことだったのでしょうか?
はい、悩み事を相談されることはあまり多くないです。されても、本人の中である程度答えは出ていて、「ちょっと背中を押してほしい」というニュアンスの連絡が来ることが多いです。スマホの使い方など、機械系の悩みはよく相談されます。笑
――Xに寄せられたコメントを拝見すると、お母さまの「他人の勝手な憶測まで背負い込む必要ない」という言葉に“見習いたい”と感じている読者が多く見受けられました。今回の反響への感想をお聞かせいただけますでしょうか?
私はもともと人の言動を気にしがちなタイプなので、このマインドを大切にしたいと思い今回の漫画にも書きました。私と同じように人間関係でモヤモヤとしてしまいがちな方の気持ちが、少しでも軽くなったり、考え方の選択肢が広がるきっかけになっていたら嬉しいです。
――Xでお母さまのお話を拝見する度、お母さまファンが増えていっているように感じます。これほどまでに読者を惹き付けるお母さまの魅力を一言で表していただくことはできますでしょうか?
「胆力」だと思います。これはXではじめて「アメリカで事故った話」(『うちの母は今日も大安』収録)を投稿した際にコメントでいただいた言葉なのですが、辞書で意味を調べて「まさにこれだ!」としっくりきました。ただ、「ストイックな強さ」というよりは、柔らかさやユーモアもある「しなやかな強さ」が私から見た母の魅力だと感じています。
――最後に、いつも素敵なマインドで過ごしているお母さまですが、ありまさんの中で特に感銘を受けたエピソードや「見習いたい」と感じたお母さまの考え方などをお聞かせください。
以前漫画にも描いた「忘れられない失敗は宣言して終わりにする」という考え方です。昔の失敗を思い出しては恥ずかしくなったり、ネガティブなループにハマったりしてしまいがちだったのですが、この考え方を実践するようになってから切り替えが早くなったと感じています。母は普段から鼻歌を歌っているようなご機嫌な人なのですが、そんな姿から「今を楽しむ」というシンプルな大切さを教えてもらっているような気がして、そういう部分も見習いたいなと思っています。

