
宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さんは、実話を基にした漫画『夜逃げ屋日記』をSNSで発信している。DVなどの深刻な被害に遭う依頼者を救い出す現場を描いた本作は、多くの読者に衝撃を与えてきた。今回はそのなかから、流産という壮絶な過去を抱えた女性の物語を紹介する。
■暴力の果てに失われた命



包丁を振り回し警察に連行される夫は、妻のヒメカさんを「役立たずのグズ女」と激しく罵倒していた。しかし、この身勝手な男は、自身の暴力によって妻が流産していたことを全く知らなかった。ヒメカさんはこの事実を一人で抱え、手元に残ったエコー写真を捨てようとしても、どうしても捨てられずにいた。彼女にとってその写真は、あまりにも重く、悲しい過去の象徴であった。
ヒメカさんの依頼を受けた夜逃げ屋のビッキーは、彼女に代わって写真を処分することに決める。海辺のベンチですべてのエコー写真に火を灯し、燃やしていく。
その光景を目の当たりにした宮野さんは、取り返しのつかない悲劇に気分が悪くなったという。「よくそんなお願い引き受けましたね」と問いかける宮野さんに対し、ビッキーは「私がやらないで、誰がやんのよ」と静かに答えた。同じ女性として、言葉にできない依頼者の痛みを分かち合おうとする覚悟がそこにはあった。
『夜逃げ屋日記』は待望の第4巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現している。夜逃げ屋に興味や関心があれば、この機会にぜひ一度読んでほしい!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

