脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「腎盂腎炎」の高熱は“何”のサイン? 解熱剤に頼る前に知るべき【体の反応】

「腎盂腎炎」の高熱は“何”のサイン? 解熱剤に頼る前に知るべき【体の反応】

腎盂腎炎で高熱が生じるのは、細菌感染に対して免疫システムが働いた結果です。この発熱反応は感染と闘うために必要な一方、脱水や体力の消耗を引き起こすこともあります。免疫細胞やサイトカインが体温調節にどのように関わるのか、また高熱が続いた場合に身体にどのような影響が及ぶのかを詳しく解説します。

田中 茂

監修医師:
田中 茂(医師)

2002年鹿児島大学医学部医学科卒業 現在は腎臓専門医/透析専門医として本村内科医院で地域医療に従事している。
専門は内科学・腎臓内科・血液透析・腹膜透析・臨床疫学・生物統計学

腎盂腎炎で高熱が出る仕組みと身体の反応

腎盂腎炎で高熱が出るのは、細菌感染に対する身体の防御反応です。発熱の仕組みを理解することで、症状の意味を正しく捉え、適切な対応ができるようになります。

免疫システムが発熱を引き起こす過程

細菌が腎臓に侵入すると、免疫システムが活性化し、白血球などの免疫細胞が細菌と戦い始めます。この過程で、炎症物質であるサイトカインが放出され、これが脳の体温調節中枢に働きかけて体温の設定値を高くします。その結果、身体は体温を上げるために熱を産生し、発熱が起こります。高熱は細菌の増殖を抑え、免疫細胞の働きを高める効果がありますが、同時に体力を消耗させることにもなります。発熱は感染と闘っている証拠であり、適切な治療を受けることで、発熱は次第に収まっていきます。解熱剤で一時的に熱を下げることはできますが、根本的な治療には抗菌薬が必要です。

発熱が続くことで現れる脱水や体力消耗

高熱が続くと、汗をかくことで体内の水分が失われ、脱水症状を引き起こすことがあります。脱水が進むと、倦怠感が強くなり、頭痛やめまいなどの症状が現れることもあります。また、発熱によって基礎代謝が上がり、エネルギー消費が増えるため、体力が急速に低下します。特に高齢の方や小さなお子さんは、脱水や体力消耗が進みやすく、注意が必要です。発熱が続く場合は、こまめに水分を摂取し、無理をせず安静にすることが大切です。水分摂取が難しい場合や、尿量が減っている場合は、医療機関で点滴による水分補給が必要になることもあります。早めに受診し、適切な治療を受けることが重症化を防ぐために重要です。

まとめ

腎盂腎炎は、発熱や背中の痛み、震えといった特徴的なサインを見逃さず、早期に適切な治療を受けることで、重症化を防ぐことができます。症状に気づいたときは自己判断で様子を見るのではなく、速やかに医療機関を受診することが大切です。また、日常生活での予防策を意識することで、再発のリスクを減らすことができます。健康な生活を維持するために、症状やサインについて正しい知識を持ち、適切な対応を心がけましょう。

参考文献

厚生労働省「腎盂腎炎について」

日本泌尿器科学会「尿路管理を含む泌尿器科領域における感染制御ガイドライン」

日本腎臓学会「腎臓の病気について調べる」

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。