ナツミさんは、娘・イチカちゃんを育てています。お隣に住むママ友・レナさんと息子のハル君とは親しい間柄でした。
しかしある日、レナさんは子どもと一緒に去り、間髪入れずに隣人の再婚相手・ユリアさんが現れたのです。ナツミさんは、略奪婚したことを少しも悪びれないユリアさんの態度に嫌悪感を抱きます。
あるとき、ナツミさんはレナさん親子と偶然再会。
レナさんは離婚前、元義母と元夫・タダヒコさんからハル君の「言葉の遅れ」を責められ、一方的に離婚と再婚を告げられたそうです。
レナさんの幸せを壊したユリアさんは、「美人」な女性の彼氏を奪って優越感に浸るようなことを繰り返してきた女性。今回も、美人なレナさんと歩くタダヒコさんを見かけて“運命”を感じ、交際に持ち込みました。
そして、当時婚約をしていたタダノヒモオさんへ一方的に別れを告げ、レナさんからすべてを奪い取ったのです。
しかしユリアさんもまた、おなかの赤ちゃんが「女の子」と判明すると、義母やタダヒコさんから冷遇されるように。「おなかの子が生まれたら前妻と復縁する」という夫と義母の会話を聞き、自暴自棄になったユリアさんは、マッチングアプリで浮気相手を探します。
そんな中、訪ねて来たナツミさんから「元恋人のタダノさんがユリアさんを探している」と聞いて取り乱し、ナツミさんに激高。
予想外の事態に、ユリアさんは怒りをあらわにしたのでした。
それから半年後……。ユリアさんは人前に姿を現さなくなります。
会いたくなかった「あの人」との遭遇





















ユリアさんに激高されてから約半年。すっかり姿を見せなくなったユリアさん。しかし、近所の人たちの話によると、夜中に大声をあげたり物を壊したりしているそう……。
ナツミさん夫婦は、ユリアさんから離れるため引っ越しも考えましたが、金銭面や娘のことを考えて一旦保留に。
その後、ナツミさんは久々にレナさん親子と再会し、ランチを楽しみます。
ランチを終えた4人が歩いていると、レナさんの元義母に遭遇し、声をかけられました。
ハル君は、突然元義母から話しかけられ、怯えて声も出ません。そんなハル君の様子を見た元義母は、
「あら、まだ頭は治ってないの?」
「ハルはうちの跡取りでしょ? 早く治して帰って来てほしいのよ」
と信じがたい発言をします。
思惑をたっぷりと含んだ笑顔で訴えかける義母に、レナさんは絶句するのでした。
▼息子に浮気をそそのかし、離婚させ、レナさんの家族を壊したにもかかわらず、元義母がハル君を「跡取り」と言う姿には、常識では測れない執着が感じられます。ハル君が怯えて声も出せなかった様子は、過去に受けた心の傷が今も残っている証なのかもしれません。
心を踏みにじられた記憶は、時間が経っても簡単に消えるものではありません。関係を取り戻したいのであれば、まず過去の言動を反省し、相手の痛みに向き合うことが先でしょう。人との縁は思い通りに支配できるものではなく、尊重と思いやりがあってこそ成り立つものだと考えさせられます。
著者:マンガ家・イラストレーター キナコモチかあさん

