佐野勇斗「カットがかかった瞬間にみんながめっちゃ笑う」撮影現場の楽しさを実感<ESCAPE>

佐野勇斗「カットがかかった瞬間にみんながめっちゃ笑う」撮影現場の楽しさを実感<ESCAPE>

「ESCAPE それは誘拐のはずだった」佐野勇斗
「ESCAPE それは誘拐のはずだった」佐野勇斗 / (C)日テレ

10月8日(水)にスタートする桜田ひよりと佐野勇斗がW主演を務める「ESCAPE それは誘拐のはずだった」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系※初回は夜10:00-10:54)。放送に先駆け、佐野から作品に対する思いや撮影秘話などのコメントが到着した。

■人質×誘拐犯の逃避行を描くノンストップヒューマンサスペンス

本作は、人質となった大財閥の令嬢・八神結以(通称ハチ/桜田)と誘拐犯・林田大介(通称リンダ/佐野)の奇妙な逃亡劇を描くノンストップヒューマンサスペンス。大企業、八神製薬社長の一人娘・結以は20歳のバースデーパーティーの日に誘拐された。しかし計画はあえなく失敗に終わり、犯人の一人・林田は呆然と立ちすくむ。だが人質のはずの結以は「私と一緒に逃げて!」と言い出し、林田との奇妙な逃避行が始まる。

■GP帯ドラマ主演は「ずっと目標にしてきたこと」

――台本読んでの率直な感想をお聞かせください。

最初に「誘拐のお話」と聞いていたので、ストーリーとしては少し重たい、苦悩に満ちたものをイメージしていたのですが、いざ読んでみたら全くそんなことはなくて。桜田さんが演じるハチとのシーンも、青春っぽさだったりきょうだい的な雰囲気があったり。プロデューサーさんからも、海外作品にあるような人間ドラマがありつつスリルやサスペンス要素を散りばめた逃亡劇にしたいというお話を聞いて、俄然テンションが上がりました。

――実際に現場に入っていかがでしたか?

毎日楽しいです。もちろん考えるところはたくさんありますし、繊細で難しいシーンもありますが、それらも全部ひっくるめて楽しい。

――GP帯(ゴールデン・プライム帯。午後7時~11時の時間帯のこと)ドラマ初主演ですが、お気持ちはいかがですか?

すごくうれしいです。ずっと目標にしてきたことですし、昔からその時間帯のドラマを観て育ってきたので、喜びもひとしおです。正直まだ100%は実感できていないのですが、放送が始まったら改めて喜びの気持ちが沸いてくるのかもしれないですね。

■桜田ひよりは「人としてすごくすてき」

――オフィシャル動画からも、桜田さんを中心とした現場の仲の良さや和気あいあいとした雰囲気が伝わってきました。特に、”ESCAPEポーズ”も良かったです。

あ、ご覧になっていただいたんですね、ありがとうございます。そうですね、いつもあの空気感でやらせてもらっています。桜田さんは僕と5歳違いですが、すごくしっかりしているんです。お互いにボケとツッコミが自然にできる関係性で、一緒にいて頼もしい。よきバディとしてやらせてもらっています。

――桜田さんとはシーンが多いだけに、現場以外で何か特別にコミュニケーションを取ったりされているんですか?

いえ、特にないです。待っている時間も2人で過ごすことが多いのですが、読み合わせしようとかそういうこともなく、勝手に始まることが多いです。自然なノリでやる感じがほとんどで、しかもお互いのテンポ感とかセリフの確認もしたりしているから、役としての関係性や掛け合いの精度が自然と上がっている感じがします。

――自然とできあがっていくというのはすごいですね。

本当に。だいたいそういう現場はいい現場なんですよ。やっていて本当に楽しいです。

――一緒にいて感じる、桜田さんのすごいところってどんなところですか?

22歳という若さながら、現場での佇まいとかも主演俳優にふさわしいと言いますか、率先してスタッフさんとコミュニケーションをとったり、共演者の方へ気遣いを見せたり、人としてもすごくすてき。めちゃくちゃ周り見ています。そうそう、あるとき僕と桜田さんと子役の子ども三人で座っていたのですが、子役の子の座布団がなかったので、何気なくその子に僕が譲ったんです。そしたら即座に隣にいた桜田さんが、自分の座布団を僕にさっと譲ってくれて。ああいう行動はなかなかできないと思います。

■みんなで楽しさを共有できる現場が「楽しい」

――ドラマのタイトルに絡めた質問です。もしESCAPE(=逃げる)したくなるほどつらい状況に追い込まれたらどうしますか?

立ち向かいます。性格的にあまのじゃくと言いますか、逃げたくなっている自分がいると、逆に向かっていきたくなるんです。それが好奇心なのか、どこまで辛くて苦しいんだろう、みたいな。昔からそういう性格で、辛いことでも何でも、とにかくいろいろな経験をしたいという思いが強いです。

――今回の作品に触れたことで、俳優として新たに得たものがあれば教えてください。

何度も恐縮ですが、現場で「楽しい」って感じることは大事なんだなということですね。全部の撮影が終わって、あとで振り返った時に「楽しかったな」と思うことが多いのですが、今回はさらに撮影期間中にリアルタイムで楽しいと思えていますね。

――具体的には撮影中のどんなときが楽しいですか?

桜田さんが演じるハチとの掛け合いの最中に僕がアドリブを入れて、それに対して桜田さんがいい感じに返してくれて、カットがかかった瞬間にみんながめっちゃ笑う瞬間とか。カメラマンさんから「(良い意味で)今のやばかったね、超おもしろかった(笑)」っておっしゃっていただいたときなどは、楽しいしうれしい。なんか学生時代の部活みたいな感じかな。演者もスタッフも、みんながその楽しさを共有できているからすごく盛り上がって楽しいのかもしれません。

――最後に今回の作品を通じて視聴者に伝えたいことを教えてください。

先ほど僕個人としては「逃げません」と言いましたが、逃げてもいいとは思うんですよ。でも中には、ずっと逃げ続けていることに自分自身で疑問を感じていたり、中途半端な気持ちで夢を諦めたり、やるべきことがわかっているにも関わらず、現実から目を背けていた人とかもいると思うんです。それが今作で言うところの、桜田さんが演じるハチが逃げる理由だったり、まだ詳しくは言えませんが、僕が演じるリンダ自身にもいろいろあって。このドラマが、そうやってどこか人生にフタをしている、エスケイプしていることに、ちょっと立ち向かっていこうって思えるきっかけの一つになれたらいいですね。

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