海面水温の上昇を抑えるために
海面水温の上昇を抑えるために、私たちができる取り組みは地球温暖化対策と同様に「温室効果ガスの排出削減」です。
例えば、以下のような取り組みが大切です。
・ 節電、節水を心がける
・ 徒歩や自転車で移動する
・ 公共交通機関を利用する
・ 環境に配慮した製品を選ぶ
・ 再生可能エネルギー源に切り替える
・ 廃棄食品を減らす
・ リデュース、リユース、リペア、リサイクルを活用する
こうした取り組みは、一人ひとりの生活スタイルを見直すことから始まります。継続的に実践することで、温室効果ガスの排出削減に効果をもたらすことでしょう。
温室効果ガスの排出削減により気温や海面水温の上昇を抑えることは、結果的に気象災害の対策につながります。
異常気象への備え
昨今、日本付近の気温や海面水温は「過去に経験したことのない高さ」となっています。
気温や海面水温は気象を左右する直接的な要素であり、記録的な大雨や大雪、高潮といった災害をもたらす可能性があります。
これまで災害がなかった地域でも、大きな気象災害が発生する可能性があるため「自分の地域は大丈夫」と思い込まないように注意が必要です。気象災害に備えるために、気象情報、避難情報、ハザードマップを活用するとともに、防災グッズなどを準備しておきましょう。
気温や海面水温の上昇を抑えるためには、一人ひとりの小さな行動の積み重ねが欠かせません。節電や省エネ、再生可能エネルギーの利用など、日常でできる取り組みを一人ひとりが続けることが、自然災害の対策につながります。
〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。
