胆石症の発症や発作の再発を防ぐためには、日々の生活習慣の見直しが重要です。食事内容や食べ方の工夫、適度な運動と体重管理など、日常的に取り組めることがあります。無理なく継続できる予防のポイントについて解説します。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
胆石症の予防と日常生活での注意点
胆石症は生活習慣と深く関わっているため、日常生活の見直しが予防につながります。すでに胆石がある方も、発作を起こさないための工夫が大切です。無理なく続けられる範囲で、食事や運動を意識することが重要です。
食事内容と食べ方のポイント
脂肪分の多い食事は胆嚢を強く収縮させるため、症状がある方は控えめにしましょう。ただし、極端に脂肪を制限すると胆汁が濃縮され、結石ができやすくなることもあります。バランスの取れた食事を心がけ、1日3食規則正しく摂ることが大切です。食物繊維を多く含む野菜や海藻、果物を積極的に取り入れると、コレステロールの吸収を抑え、胆汁の流れを良くする効果が期待できます。また、適度な水分摂取も胆汁の濃度を薄め、結石予防に役立ちます。急激なダイエットや絶食は避け、体重を徐々に減らすことが推奨されます。
運動や体重管理の重要性
適度な運動は肥満を防ぎ、代謝を改善し、胆石症のリスクを下げます。ウォーキングや軽いジョギング、水泳など、無理なく続けられる運動を週に数回行うと良いでしょう。運動不足は肥満や脂質異常症を招き、胆石形成のリスクを高めます。また、肥満の方は体重を減らすことで胆石のリスクが低下しますが、急激な減量は逆効果です。月に1〜2kg程度のペースでゆっくりと減量することが理想的です。ストレスも胆汁の流れに影響するため、リラックスできる時間を持ち、十分な睡眠をとることも予防につながります。
まとめ
胆石症は、無症状のうちに進行することもあれば、突然の激痛で発覚することもある病気です。右脇腹の痛みや食後の不快感、吐き気といったサインを見逃さず、早めに受診することで、重症化を防ぎ、生活の質を保つことができます。治療法は手術が中心ですが、腹腔鏡手術の進歩により、身体への負担は大きく軽減されています。日々の食生活や体重管理、適度な運動を心がけることで、胆石症のリスクを減らすことも可能です。気になる症状がある方は、消化器内科や外科を受診し、専門医の診察を受けることをおすすめします。
参考文献
日本消化器病学会「胆石症診療ガイドライン2021(改定第3版)」
日本消化器病学会「胆石症ガイド2023」
国立がん研究センター がん情報サービス「胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)」
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