
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家・夜風さららさんがピクシブエッセイで連載中の『狐の窓~ゆるっと怪異~』に注目し、以前X(旧Twitter)に投稿された番外編「ヨロボシとヒビキ」をご紹介しよう。
『狐の窓』は特別な指の組み方で作る“狐の窓”から見える不思議な世界を舞台に、能力を持つ主人公・ナギと人間界に潜む妖怪たちとの出会いや交流を描いた物語で、9月4日には第3巻が発売されている。
夜風さんのXに同作のキャラである祟り神・ヨロボシと鬼・ヒビキとの交流を描いたエピソードがポストされると、7000以上の「いいね」を獲得。そこで作者である夜風さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■偶然にも祟り神と鬼が遭遇?

普段は人間の姿に化けて“オタ活”をしている鬼のヒビキ。いつものようにアイドルの関連グッズを購入し帰路についていると、塀の上に眠っている祟り神のヨロボシと遭遇する。
最初は龍かと思ったもののすぐに貴重種の祟り神と察し、撮影のために自身のスマートフォンを向けるヒビキ。その後、シャッター音によって目覚めたヨロボシはヒビキの方に向くと、そこには鬼の形相をしたヒビキの真の姿を目の当たりにして…。
読者からは「ヒビキとヨロボシの様子が愛おしすぎる」「無抵抗をアピールするヒビキに笑った」などの声が寄せられている。
■第3巻までの執筆を振り返ると「描き下ろしなど大変でした」

――番外編「ヨロボシとヒビキ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
『狐の窓~ゆるっと怪異~』の1巻と2巻にてサブメインの2人が絡むお話しを前々から描きたかったからです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
ヒビキとヨロボシの鬼と祟り神とは思えない、それぞれのしどろもどろとしたやり取りを楽しんでもらえたら嬉しいです。
――『狐の窓~ゆるっと怪異~』の第3巻が9月に発売されましたが、新刊が出るにあたっての心境をぜひお聞かせください。
3巻では『狐の窓の勝負』をメインに、特にバトルシーンに力を入れました。また1、2巻に登場した妖怪たちとの掛け合いや、SNS未公開の書籍限定の妖怪も登場しますので、ぜひお楽しみください。
――『狐の窓~ゆるっと怪異~』を現在まで描き続けてきて、これまでのことを振り返った際の心境も教えてください。
初めて『狐の窓』をSNSで描いていた頃には、まさか3巻まで書籍化していただけるとは思っておらず、感慨深い気持ちです。振り返ると描き下ろしなど大変でしたが、それ以上にとても楽しく取り組むことができましたし、未知の領域だったこともあって大変勉強になりました。今後の活動でも、この経験をどこかで活かしていければと思います。
――読者へメッセージをお願いします。
『狐の窓~ゆるっと怪異~』は皆さまの温かい応援のおかげで、こうして3巻(9月4日発売)まで形にすることができました!全力で描き下ろしを描きましたので、ぜひお手に取っていただけると嬉しいです!

