ナツミさんは、娘・イチカちゃんを育てています。お隣に住むママ友・レナさんと息子のハル君とは親しい間柄でした。
しかしある日、レナさんは子どもと一緒に去り、間髪入れずに隣人の再婚相手・ユリアさんが現れたのです。ナツミさんは、略奪婚したことを少しも悪びれないユリアさんの態度に嫌悪感を抱きます。
レナさんは離婚前、元義母と元夫・タダヒコさんからハル君の「言葉の遅れ」を責められ、一方的に離婚と再婚を告げられました。
ユリアさんは、「美人」の幸せを壊して優越感に浸ることを続けてきた女性。レナさんからすべてを奪い取り、タダヒコさんとの間に子どもを授かります。
ところがユリアさんもまた、おなかの赤ちゃんが「女の子」と判明すると、義母やタダヒコさんから冷遇されるように。
ある日、ナツミさん親子とレナさん親子が会っているところに元義母が接触してきました。そして、「ハルはうちの跡取りだから、早く治して戻って来てね」などと支離滅裂なことを言い出します。
その様子に、元義母がナツミさんにも何かをしてくるかもしれないと考えたレナさんは、「ナツミさんが大好きだから巻き込みたくない」と告げます。しかし、ナツミさんは、「ひとりで悩まないで」「今度こそ力になりたい」と、協力を申し出たのでした。
そのころ、荒れ果てたユリアさん宅では……。
義母の目論見に危機感を覚える後妻






















義母はユリアさんを、「家事もできないなんて恥ずかしい」「ダメ嫁」などと罵ります。
ユリアさんが無視を続けていると、レナさんへの絶賛の言葉やハル君を跡取りとして迎えたいことを聞かされました。
しかし、ユリアさんも負けじと反論。
義母は、「あんたなんか、子どもが生まれたらこの家から追い出すから!」と捨て台詞を吐いて出て行ってしまいました。
義母の言葉に危機を感じたユリアさんは、「跡取り」という言葉にピンときます。
「跡取りさえいればいいんじゃない? ハルを奪えばいいんじゃ……」
隣の家を眺めながら、ユリアさんはほくそ笑むのでした。
▼男の子の孫を望むあまり、女の子を産んだら家を追い出すとまで言い放つ義母の価値観には、強い違和感を覚えます。子どもの性別を理由に嫁の価値まで決めつける姿勢は、あまりにも身勝手で理不尽です。
一方で、妊娠中とはいえ体調不良でもないのに家事を放棄し、荒れた生活を放置しているユリアさんにも問題があるでしょう。互いに不満や怒りをぶつけ合うだけでは、家庭は壊れていくばかりです。誰かを責める前に、自分の言動にも目を向ける冷静さが大切だと考えさせられます。
著者:マンガ家・イラストレーター キナコモチかあさん

