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バラバラ遺体の正体が明らかに――小笠原海“丸井”が犯した“もう一つの罪”と警視総監が握りしめる手帳の謎<東京P.D.>

バラバラ遺体の正体が明らかに――小笠原海“丸井”が犯した“もう一つの罪”と警視総監が握りしめる手帳の謎<東京P.D.>

「東京P.D. 警視庁広報2係」season2第5話より
「東京P.D. 警視庁広報2係」season2第5話より / (C)フジテレビ

福士蒼汰が主演を務める連続ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」(フジテレビ系)season2がFODで独占配信中(以下、ネタバレ含みます)。5月5日に配信開始となった第5話では、国家公安委員長刺殺事件の犯人・丸井秀夫(小笠原海)がついに口を開く。そこからバラバラ遺体の被害者・冴島康太(柏原収史)の正体が明らかになり、視聴者の間に衝撃と悲しみが広がった。

■前回のあらすじ

バラバラ遺体の被害者・冴島と犯人の箕輪美喜江(丹生明里)は、ともに“新生自尊の会”の会員だった。警視庁に出頭した箕輪は、冴島のモラハラと浮気に悩み、寝ているところを撲殺したと供述するが、広報2係の今泉麟太郎(福士)はその動機に違和感を持つ。

そんな中、何者かが丸井の供述内容をマスコミにリークし、国家公安委員長・葛城誠二(宇納佑)と自尊の会の繋がりが大きく報道される。その結果、丸井の鑑定留置は中止され、取り調べが続行されることになった。

■圧倒的にリアル……丸井の告白に視聴者も恐れ慄く

「告白」と題された第5話。ようやく重い口を開いた丸井は、自身の過去と自尊の会との関わりについて語り始める。

6年前、浪人生だった彼は模試で思うような結果が出せず、思い悩んでいた。そんな時、ファミレスで自尊の会のメンバーに声をかけられ、代表・八重津太平(栗田芳宏)の講演会に足を運んだ丸井。勉強に追い詰められ、かつ親との関係も良好ではなかった彼は、八重津の「あなたが不幸なのはあなたのせいじゃない」「ともに戦いましょう」という言葉に救われたのだろう。自尊の会に入ってから心も安定し、希望の大学に合格を果たしたことで、より一層組織にのめり込んでいく。

数人分の入会金を自腹で払い、新規契約者の獲得を装ったことも。その結果、八重津に認められ、自尊の会の団体職員にならないかと誘われる。教室で自尊の会について熱弁したことで、居場所を失った丸井は親にも無断で大学を辞め、団体職員になった。

社会人経験の少ない若者は、カルト的集団のターゲットにされやすい。加えて、丸井のように人生につまずいた人や、孤独を抱えている人の心の隙間に彼らは巧みに入り込んでくる。親や友人など周りは必死に止めようとするが、最終的にはどんどん離れていくもの。結果として、本人は孤立化し、ますます団体にのめり込んでいくという悪循環が起きるのだ。

丸井の人生には圧倒的なリアリティがあり、身近な恐怖に視聴者も「なんてリアルな描写。人生が狂わされていく様子が、ずっしりのしかかってきた」「遠くで起こった話ではなく、実はいま身近にある話なのかもしれない」「誰しもが丸井みたいになってしまう可能性があるなと思った…」と慄いていた。

■冴島の正体が明らかに あまりに悲しい結末とは?

団体職員になったはいいものの、新規契約者数を伸ばせず、少しずつ自尊の会のメンバーにも相手にされなくなった丸井。貯金は底をつき、借金も膨らんでいく。自尊の会に入っていることがバレ、バイト先をクビになり、親とも縁を切った丸井はとうとう一人になってしまった。憧れと憎しみは表裏一体だ。あれだけ信奉していた八重津への憎悪を募らせる丸井はついに殺害を決意。ナイフを手に八重津のセミナーに潜入する。

そんな丸井をすんでのところで止めてくれたのが、冴島だった。丸井が自尊の会に入会した直後、会員の集まりで声をかけてきた冴島。入会にあたってきちんと親の同意を取るように勧め、丸井が大学を辞め、団体職員になろうとした時も止めようとしてくれた貴重な存在だ。丸井と同じくらいの年の子どもがいるため、親心のような気持ちもあったのだろう。しかし、それだけではない。

冷静な視点を持ちながらも熱心な信者に見えていた彼は、実は警視庁公安部の捜査員だった。捜査員が、潜入捜査中に身分を明かすのは御法度。それを破ってまで冴島が捜査員であることを話したのは、丸井が罪を犯して二度と戻れない道に行ってしまうのを防ぎたかったからだろう。それほどまでに自分のことを思ってくれている冴島が、「協力し合おう」と差し伸べてくれた手を丸井は取ることができなかった。

精神的にも追い詰められていた丸井は、一番信頼していた人に裏切られたという気持ちしかなかったのだろう。ゆえに冴島が警察であることを自尊の会に密告した丸井。その結果、冴島は殺されてしまったのだ。丸井が語った“後悔”の真実に、「冴島さん…あまりに悲しい」「丸井よ…なぜ信じなかったんだ、、とそればかりを思ってしまう」「丸井が親からの愛を知っていたら、冴島さんからの想いも真っ直ぐ伝わって、あんな行動は取らなかったのかもしれないと思うと本当に悲しくて…」「本当に苦しい展開」と視聴者の間に衝撃と悲しみが広がった。

また、印象的だったのは警視総監の藤原剣治(吹越満)が警察手帳を握り締め、苦悶の表情で見つめるラストカットだ。写真が抜き取られたその警察手帳は冴島のものなのだろうか。いよいよ、次週は最終回。現実にも起こり得る事件から始まった一連の物語を最後まで見届けたい。

■文=苫とり子

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