ミキさんは夫・吾郎さんと、幼稚園に通う息子・翼君との3人家族。吾郎さんは仕事を言い訳に家事を手伝わないばかりか、ミキさんのパート収入を見下しています。
そんなある日、ミキさんがパート収入を増やしたら家事を手伝うと言い出した吾郎さん。その言葉に心を動かされたミキさんは、シフトを増やしますが、吾郎さんは約束を反故にしてしまいます。限界に達したミキさんが吾郎さんの食事作りを拒否したことで、ついに夫婦喧嘩に発展。しかし、お互いに分かり合えず、話し合いは物別れに終わります。さらに、翼君の登園拒否や吾郎さんの失言に心が折れたミキさんは、機嫌をとろうとする吾郎さんを冷たく突き放し、すべての家事を放棄。焦った吾郎さんは信頼を回復するために、家事をしようとしますが……。
冷蔵庫を開けた吾郎さんは、絶句。
夫婦喧嘩中にも関わらず、ミキさんは吾郎さんの食事を用意してくれていたのです。
ミキさんの優しさに気づき、心を入れ替えた吾郎さんは半泣きになりながら、食器を洗うのでした。
そして、翌朝……。
妻の目に映る夫の努力










翌朝、吾郎さんがしてくれた家事を見たミキさんは、「全部中途半端……」とがっかりしてしまいます。
そこへ吾郎さんがやって来て、家事をしたことをアピールしながらも、ミキさんに感謝の気持ちを伝えました。
ミキさんがにこっと笑ってくれたのを見て、「許してもらえたかも」と感じた吾郎さん。しかし実際は、まだまったく許してもらえていなかったのでした。
吾郎さんなりに努力はしたのかもしれませんが、ミキさんの怒りの理由を十分に理解できていなかったようです。
ミキさんが怒っていたのは、家事が残っていたことだけではなく、これまで家事や育児をひとりで抱え込んできたつらさや、「自分だけが頑張っている」と感じ続けてきたことだったのではないでしょうか。
普段家事をしない人にとっては、たまにやっただけでも「頑張った」と思ってしまうことがあります。しかし、毎日担っている人からすれば、一度家事を終わらせたからといって、積み重なった不満や信頼の欠如がすぐに消えるわけではありません。
だからこそ、日ごろから感謝の気持ちを伝え、自分から継続して家事や育児に関わることが大切です。「家族として当たり前に支え合う」という意識を持ちたいものですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ

