
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サイト「GANMA!」で掲載中の読切漫画『ポンコツユニコーンの夢田さん』(GANMA!刊)を紹介する。GANMA!アンバサダーのぷあるさんが、3月23日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、8000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『彼女はすこぶる溶けやすい』(GANMA!刊)でも知られる作者のさとう維夏さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■クールビューティーな転校生の秘密

綱野守の学校には、獣人との共学制度がある。ある日、綱野のクラスに転校生の夢田ウニがやってきた。幻獣種であるユニコーンの夢田は、整った容姿などから早速クラスの注目を集める。ところが、“やましい気持ちがある者は触れられない”という特性でクラスメイトからは驚かれてしまう。
下校時間になり、昇降口へ向かった綱野はそこで夢田を見かける。雨が降っていたため、夢田が傘を忘れたのかと考えた綱野は、傘を貸すことに。しかし、傘を広げた際に夢田の角が傘を貫いてしまう。さらに、それを皮切りに“ポンコツ”さとある秘密が明らかになり…。
この転校生が魅せる日常の漫画を読んだ人たちからは、「伝承上のユニコーンもポンコツ寄りだしね」「解釈一致で好き」「めちゃ好みのタイプだった」など、多くのコメントが寄せられている。
■「夢田ウニの内面にも注目してもらえたら嬉しいです」作者・さとう維夏さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
キャラクターを考えるのが好きなので、獣人系キャラクターにも1度挑戦してみたいなと、元々思っていました。ユニコーンというのは造形も美しいですし、かわいい女の子と掛け合わせたらキャラクターとして魅力的になりそうだなと、ふと考えたのがきっかけです。
――本作では、夢田が見せるさまざまなギャップが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
一見完璧に見える人というのは、不器用さが垣間見える瞬間に愛らしさが出ると考えています。ただ本人は周囲からのイメージとのギャップに苦しむことも多いと思うので、そのあたりの葛藤をしっかり描くことで、よりキャラクターに親しみを感じてもらえたらなと思って制作しました。夢田ウニの内面にも注目してもらえたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
綱野くんに借りた傘をいきなり角で台無しにするシーンがお気に入りです。長い角という特性を活かして(?)インパクトのある絵面に仕上がったと思っているので、彼女にはこれからも色々なものを突き破っていってほしいですね。
――ストーリーやキャラクターデザインを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
キャラクターを考えるときは、まず「その人にとっての自然さ」を崩さないように気をつけています。一見わかりやすい設定やデザインでも、その人の内面と噛み合っていないと違和感が出てしまうので、先に感情の動きや価値観を考えて、そこから見た目や振る舞いを決めていくことが多いです。ストーリーを検討する時も、なるべくそのキャラクターならどう行動するかを考え、無理やりこちらの都合で話を進めていないかということを気をつけています。作者の言いたいことを代弁させるのではなく、あくまでキャラクターたちに自由に動いてもらえるような漫画を理想にしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後は、エンタメとして楽しんでもらえる作品であることを大前提にしつつ、その中で人の内面や関係性の複雑さも丁寧に描いていけたらと思っています。まだ模索している部分も多いですが、自分なりに納得できる形で表現の幅を広げていくことが今の目標です。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読んでくださって本当にありがとうございます。作品を通して少しでも何かが残るようなものを描けていたら嬉しいですし、これからもそう思ってもらえるような作品を作っていけるよう頑張ります。引き続き見守っていただけたら嬉しいです!

