【なぜ?】映えないのに…「#タッパー弁当」がSNSでアツいワケ。現代人のニーズをとらえた“お弁当の形態”

【なぜ?】映えないのに…「#タッパー弁当」がSNSでアツいワケ。現代人のニーズをとらえた“お弁当の形態”

「#タッパー弁当」が今アツい!人気の秘密は?

 SNSでよく見かける「#タッパー弁当」「ジップロック弁当」その人気はもはや一過性のブームではなく、現代の新しいお弁当スタイルとして定着しつつあります。専用のお弁当箱ではなく、あえてプラスチックの「保存容器(タッパー)」をお弁当箱として使うこのスタイル。一見、手抜きに見えるかもしれませんが、実は忙しい現代人にとって“究極の合理性”と“心理的なハードルの低さ”を兼ね備えた非常に優れた選択肢なのです。

 流行のきっかけは「時短」と「リアル」にあるといえるでしょう。タッパー弁当が特にブームとして広がり始めたのは、2010年代後半から2020年代初頭にかけてです。この時期、2つの大きなトレンドが追い風となりました。まず一つ目が、作り置きや時短ニーズの高まりです。働き方の変化などにより、お弁当作りの手間を限界まで減らしたいというニーズが拡大しました。タッパーは、作り置きしたおかずをそのまま詰めたり、冷凍保存したものをそのまま持っていけたりなど(作る・詰める・温める)すべての工程で時短を実現します。

 二つ目が、タレントやSNSでの拡散です。一時期タレントのホラン千秋さんが、飾らないシンプルなタッパー弁当を公開したことで話題を呼びました。“映え”を意識した凝ったお弁当とは真逆の“飾らないリアルさ”がかえって多くの共感を呼びました。また、ご飯に対しておかず1品を詰めるだけの「ハードコア弁当」といったコンセプトも登場し、心理的な「お弁当作りのプレッシャー」を解放してくれました。

 さらにタッパー弁当は一般のお弁当箱に比べて、タッパーならではの利点もあるんです。今回は4つの利点を紹介します。

(1)電子レンジ・冷凍OK
 ほとんどが冷凍保存からそのまま電子レンジ加熱に対応。冬でも温かいお弁当が食べられるうえ、作り置きのストックをそのまま持っていけます。

(2)汁漏れの心配が少ない
 密閉性の高い容器が多く、フタをしっかり閉めれば、カレーや丼もの、煮物など、汁気の多いメニューも安心して持ち運べます。

(3)洗い物が楽
 仕切りやパッキンなどの複雑なパーツが少ないため、洗う手間が大幅に削減できます。食洗機に対応しているものが多いのも魅力です。

(4)盛り付けの自由度
 仕切りがないため、丼やワンプレート風など「今日食べたいもの」を自由に、かつ豪快に詰められる楽しさがあります。

 タッパーのメリットを振り返ると、高価な専用のお弁当箱を買う必要を感じなくなってしまう人もいるのではないでしょうか。100円ショップやスーパーで手軽に手に入るタッパーはコスパも最強です。究極の合理性をかなえるタッパー弁当は、多忙な現代人の新しいお弁当の定番として、今後もますます定着していきそうです。

(LASISA編集部)

配信元: LASISA

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