脂肪豊胸手術に興味がある人のなかで、「自分の年齢でも受けることができるのか?」と気になっている人もいるかもしれません。一体、豊胸手術には年齢制限があるのでしょうか? 年齢別に見る手術の適応と注意点について、銀座3丁目・BANNAI美容クリニックの坂内先生にメディカルドック編集部が聞きました。

監修医師:
坂内 誠(銀座3丁目・BANNAI美容クリニック)
新潟大学医学部卒業。新潟大学大学院修了。その後、大手美容外科グループ入職、分院長を13年間務める。2020年3月、東京都中央区に「銀座3丁目・BANNAI美容クリニック」を開院。豊富な豊胸手術経験を活かして、豊胸に特化した治療を提供している。医学博士。日本美容外科学会(JSAS)専門医。
編集部
10代など若いときに脂肪豊胸手術を受ける際の注意点はありますか?
坂内先生
若い女性の場合、皮膚にハリがあって硬いために、高さを出しづらいということがあります。だからといって、たくさん脂肪を注入するとしこりの原因になってしまいます。そのため、熟練の医師による手術を受けることをおすすめします。
編集部
一方、50~60代で受けるときに気をつけることはありますか?
坂内先生
50~60代の場合、糖尿病や高血圧、心疾患、脳疾患などの基礎疾患がある方は、脂肪豊胸手術を受けられないこともあります。そのため、カウンセリングで健康診断の結果が要求されることもあります。
編集部
やはり若い方と違って、50~60代で脂肪豊胸手術を受けるとダウンタイムが長くなったり、定着が悪くなったりするのですか?
坂内先生
年齢が上がるにつれて全身の代謝は衰えてきますから、若い方に比べて50~60代の人の方が、ダウンタイムが長引くのはやむを得ないことかもしれません。場合によっては若い方よりも手術後、脂肪の定着が悪いこともあります。しかし、脂肪豊胸手術は個人差が非常に大きい分野であり、50~60代でも満足のいく結果を得られている方は大勢いらっしゃいます。どうしても気になる場合はサイズ保証をしているクリニックもありますので、そちらで手術するといいでしょう。「脂肪豊胸手術を受けようか」と悩んでいる場合、少しでも早くに受ける方が望ましいことは間違いありません。年齢を理由にあきらめず、ぜひ、医師に相談してほしいと思います。
編集部
医師選びのポイントはありますか?
坂内先生
一口に「脂肪豊胸手術」といっても、医師によって目指すバストはそれぞれですし、患者さんも「見栄えよりも傷口を隠すことを優先」という人もいれば、「しこりのリスクよりもボリューム重視」「高さや形も整え、見た目の美しさを重視」という人もいます。どのタイプがよく、どのタイプが悪いということは一概には言えませんが、医療機関を選ぶときに大事なことは「私もこんなバストになりたいな」と思う症例写真をたくさん公開している熟練の医師を選ぶこと。カウンセリングでたくさん写真を見せてもらい、納得のいく医師を選んでほしいと思います。
編集部
医師選びが重要なのですね。
坂内先生
はい。ときどき「どんな願いも叶えます」「あなたの理想のバストを作ります」という宣伝文句を掲げている医療機関を見かけますが、そうした取っ付きやすそうな言葉を鵜呑みにするのはとても危険。希望を叶えるため、患者さんの言うとおりの脂肪豊胸手術をした結果、胸がおかしな形になるような失敗例が多発しているのも事実。宣伝文句にだまされず、慎重に医師を選ぶようにしましょう。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあれば。
坂内先生
ときどき「50代で脂肪豊胸手術を受けるのはみっともない」「恥ずかしい」という人もいますが、まったくそんなことはありません。脂肪豊胸手術に興味があり、「やってみたい」と思ったら、それはその人にとってベストなタイミング。ご自分の勝手な思い込みや偏見で、可能性に蓋をしないでいただきたいと思います。ただし、そのときに注意してほしいのがドクターの見極め。脂肪豊胸手術にはドクターの技術、経験、センスが如実に現れる分野であり、特に50~60代の場合には、もともとのバストが下垂していることも多いので、いかにして高さを出し、きれいな丸みを作るかは、医師の技術にかかっています。慎重に医師を選び、納得のいく脂肪豊胸手術を受けてほしいと思います。
※この記事はMedical DOCにて<50~60代の「脂肪豊胸手術」は”恥ずかしくない” 手術が可能な年齢を医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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