「バリウム検査の前日」は何を控えた方が良いのか?苦しくならないコツを医師が解説!

「バリウム検査の前日」は何を控えた方が良いのか?苦しくならないコツを医師が解説!

「バリウム検査の前日」の飲食について

バリウム検査前日の食事は何時までに済ませればよいのか、飲水は可能なのかなど関しての注意点について説明していきます。

バリウム検査の前日の食事はどうすれば良い?

バリウム検査前日は油っぽいものを避け、消化がよいものを食べるようにすると良いでしょう。
例えば、消化の良い食品としてはお粥やご飯、うどん、パンなどの主食があります。主菜としては、脂肪の少ない肉や魚類(かれい、鮭、帆立、牡蠣など)が良いでしょう。野菜は、きゃべつやほうれん草、小松菜、白菜、かぶ、大根、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃ、じゃがいも、里芋などの煮物や茹で野菜がおすすめです。果物では、りんごやメロン、バナナ、桃、くだものの缶詰が良いですね。食事メニューとしては、うどんや野菜の煮物などがあるでしょう。

バリウム検査の前日の食事はいつまでに済ます?

検査前日の夜10時以降から検査終了までは禁食となります。胃に食物の残りなどがあると、検査が正確に行えない可能性があるためです。検査前日の食事の時間は、検診を受けようとする医療機関や検査が午前か午後どちらかなどによって、多少異なる場合があります。事前の説明資料などをチェックしておきましょう。

バリウム検査の前日はお酒やコーヒー、炭酸水は避けて水を飲むのが良い?

バリウム検査前日は、脱水の予防のために夜間の水分摂取は可能です。しかし、アルコールは禁止なので、飲酒は避けましょう。水や白湯は飲んでも問題ありません。しかし、お茶やコーヒー、炭酸水などは避けるようにしましょう。

「バリウム検査」の当日の流れ

バリウム検査当日の流れは以下のようになります。

バリウム検査の当日の流れ

バリウム検査の最初に、粉の発泡剤を少量のバリウムで飲みます。次第に胃が膨らみ、ゲップが出やすくなるので、飲み込むようにして我慢しましょう。次に、バリウムをゆっくりでよいので、むせないよう気をつけて飲みます。飲んだら撮影台に立ちます。施設によっては、撮影台に立ってから薬剤を飲むこともあります。あとは、放射線検査技師の指示に従い、右回転したり、うつ伏せで頭を下げた姿勢になったり台が動いていきます。途中、何回かX線撮影を行います。検査が終了したら、飲食可能です。便を出やすくするため、たくさん水を飲むようにしましょう。バリウム検査では、食道から胃、十二指腸までの臓器の形や異常を調べることができます。粘膜表面がなめらかでない状態や、潰瘍などで窪んだ部分にバリウムが溜まった状態、ポリープ、胃の変形などがわかります。

バリウム検査の当日の注意点

高血圧や心臓病の方は、検査開始2時間前までに、コップ1杯(200ml)ほどの水または白湯で薬を内服してください。一方、糖尿病の方は検査当日の朝の内服薬やインスリンの使用は避けてください。バリウム検査は絶食で行うため、低血糖になるリスクが高まるためです。それ以外の薬については、主治医に確認の上、検査前後どちらかで内服するかの指示を仰ぎましょう。

配信元: Medical DOC

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