
フランスの俳優ジャン・レノが、5月10日に都内で開催された「ジャン・レノ ソロパフォーマンス『らくだ』」のフォトコール及び取材会に、演出を手掛けるラディスラス・ショラー氏、ピアノ演奏を担当するパブロ・ランティ氏と共に登場。映画「レオン」でのナタリー・ポートマンの演技を絶賛する場面があった。
■日本で全11都市を巡演
この日が初日となる同舞台は、ジャンが自身の人生を語り、演じ、歌う、日本で創作する自伝的一人舞台。彼の人生に深い影響を刻んだ出会いや出来事を、出演映画の記憶と重ね合わせながら、その半生を音楽と物語で鮮やかに描き出す。
5月10日から東京芸術劇場 シアターウエストで開幕する東京公演を皮切りに、富山、兵庫、静岡、宮城、石川、高知、福岡、山口、京都、愛知、岡山を巡る。
■ジャン・レノ「これまでの私の道のりを正直に語っています」
レノは「今の心境は『50%自信、50%緊張』という感じです。でも、幸運なことにラディスラスもいてくれる、パブロもいてくれる。そして今回、素晴らしいチームに囲まれて創作できました。一人ではできなかったと思います」と告白。
すると、ショラー氏が「彼が緊張するのは無理はない話で、この企画というのは彼自身が長い間温めてきたもの。それが今日ついに実現するということなので、緊張するのも無理はないと思います」と語り、「俳優が自分自身のことを書いて、自分自身で演じるっていうのはすごく珍しいことなんです。彼は“記憶”とか“感動”とか、普通は探らないゾーンにあえて立ち入って、このお芝居を作って演じている。そこが素晴らしいところだと思います」と明かした。
また、レノは「このお芝居で語られていることは、全て本当なんです。私が創作した部分というのはない。これまでの私の道のりを正直に語っています。ロバート・デニーロとか、トム・ハンクスとか、有名な方とのエピソードを私が語ると、『そんなの本当なの? 作り話じゃないの?』と言われるんですけれども、本当の話なんです」とにっこり。
■ローマでもパリでもカサブランカでもなく日本で上演
ほか、「どうして日本なのか?」と聞かれると、レノは「どうして日本を選ばないことがありましょうか。私は日本が好きなので、日本に来る機会というのは逃したくないと思いました。そして、今回のプロデューサーから『この冒険を日本で始めたらどうか』と言われた時に、乗り気で『やはり日本にしよう』と思いました。なぜか、ローマでもない、パリでもない、ロンドンでも、カサブランカでも、そこはピンと来なかった。この日本との関係は、このお芝居の中でも語られているのですが、“日本でやる”ということが私にとっては明白なことでした」と述懐した。
そんな中、代表作の一つである映画「レオン」(1996年)に関する質問が寄せられると、「『レオン』の撮影は、実は35年も前のことなんですけど…」と苦笑いしつつ、「エピソードとしてあえて語るなら、撮影した時はナタリー・ポートマンがたった11歳半だったんです。11歳半の彼女があれだけの本物のプロの仕事をしたというのが、私にとっては信じられないことでした」と振り返った。
◆取材・文=原田健

