
仲野太賀が主演を務める大河ドラマ「豊臣兄弟!」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第18話が5月10日に放送され、「羽柴」という名と城を与えられた藤吉郎(池松壮亮)と小一郎(仲野)が、新たな家臣を選抜する様子が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレがあります)
■藤吉郎、織田家家老への昇進と「羽柴兄弟」の誕生
足利義昭(尾上右近)を追放し、朝倉・浅井との戦いにも勝利した織田信長(小栗旬)。新たな武将たちが頭角を現し、勢力を拡大していく中、藤吉郎は織田家家老に昇格。北近江を拝領し、長浜城を築いて城持ち大名となった藤吉郎は、弟・小一郎とともに「羽柴」姓を名乗ることになる。
そんな中、寧々(浜辺美波)の父・浅野長勝(宮川一朗太)が亡くなる。藤吉郎たちの活躍を実の父のように喜んでいた長勝は、「わしの手柄は兄弟と縁者になれたこと」と言い残し、静かにこの世を去った。一方、小一郎は、子を授かれない寧々が我が子のように育てる市松(後の福島正則/松崎優輝)と虎之介(後の加藤清正/伊藤絃)に対面する。

■愛する夫・長政を介錯した市の覚悟…娘・茶々が見せた心の強さ
浅井長政(中島歩)の死から2年。守山城に預けられていた市(宮崎あおい)と3人の娘は岐阜城へ移る。父の形見を手に気丈に振る舞う娘・茶々の姿を見つめる信長。
信長の謝罪を受け、市は「私はこの手で長政殿を介錯した時、心を決めたのです。行くも地獄、戻るも地獄。ならば前へ。あの子らが同じ思いをせずに済む世を、兄上が作ってくだされ」と強く声をかける。

■小一郎が再会した不器用な男・藤堂高虎
長浜城下の統治を任された小一郎だったが、膨大な民意への対応に追われていた。そんな折、町を見回っていた小一郎は、姉川の戦いで見かけた藤堂高虎(佳久創)が、盗人と間違われ追われている現場に遭遇する。
逃走中、高虎は渡りかけた橋が壊れかけていることに気づき、自ら引き返してくる。小一郎が仲裁に入ると、高虎は「盗人から銭を取り返すために殺した」と告白。浅井家滅亡の2年の間、主君を転々とし、新たな仕え先を探していた高虎の不器用な正義感を小一郎は見抜く。

■藤吉郎&小一郎、「家臣選抜試験」実施へ
軍師・竹中半兵衛(菅田将暉)の進言により、羽柴兄弟は「家臣選抜試験」を開催。身分に関わらず「秀でた才ある3人のみ」を召し抱えるという条件に、高虎や石田三成(松本怜生)をはじめとする、血気盛んな若者たちが集結した。
一ノ関は「槍」。蜂須賀正勝(高橋努)が対戦相手を刺し殺す(実は死体のフリをしたサクラ)様子を見て逃げ出す者が続出する中、逃げなかった者、そして偽物と見破った者が合格。
二ノ関は「米俵」。籠城戦での米の配分を問われ、多くの者が「12日」と答える中、三成は「粥にすれば20日」と冷静に回答。対する高虎は、中身が米でないことを見抜く。
三ノ関は「火事」。煙が立ち込めるなかの座禅。御本尊と経典を守った片桐且元(長友郁真)に対し、真っ先に逃げた高虎は、いつまでも座禅を続ける三成を救い出すため引き返す。
そんな高虎の様子を小一郎は「バカはバカでもバカ正直」と言いつつも、「奴のやってることは間違ってはおらぬ。むしろ正しすぎて皆にそれを分かってもらえぬ苛立ちで、つい暴れてしまうのじゃ」と理解を示す。

■最終試験は「調略」 猛者たちの出した答え
最終試験は、勝ち残った4人が互いに「調略」し、3人に絞り込むという過酷なもの。身を引こうとする高虎を、三成が「三成と高虎で1人分の禄を分け合い、4人全員を雇う案」で藤吉郎に交渉する。「お殿様はこの最後の関で相手を調略せよと申されました。それゆえ私は今、お殿様を調略しているのでございます」という三成の知略に、兄弟は思わず笑い声を上げる。
藤吉郎が下した決断は、三成、且元、平野長泰(西山潤)の合格。落胆する高虎だったが、藤吉郎は「そなたは小一郎の家臣となれ」と命じる。

■藤吉郎&小一郎、「皆でよき夢を見よう」と誓う
小一郎が彼を認めた真の理由は、あの橋での行動だった。本当は追っ手たちが橋から落ちるのを防ぐために引き返していた高虎。彼は、姉川で溺れ死んだ友の惨劇を語り、「あんな眺めは二度と見たくなかった」と俯く。小一郎は「あの時からわしはお前を家臣にしたいと思うておったのだ」と告げ、高虎は心からの忠誠を誓った。
新しい家臣たちを迎えた羽柴兄弟は豪華な宴を開く。「皆でよき夢を見よう」と、民とともに泥まみれになりながら良き世を作ることを誓い合う。

■高虎の不器用な人物像に「ワンコみたいでかわいい」と称賛の声 義経&弁慶コンビの再来も話題に
放送後、SNSでは「短気な高虎を小一郎がコントロールするのが面白い」「主人に出会った高虎はワンコみたいでかわいい(笑)」と称賛が続出。また、高虎が三成を抱えて煙の中から救い出すシーンや、ラストの宴で高虎が竹中半兵衛をひょいと持ち上げる場面には爆笑の声が上がった。
さらに、半兵衛役の菅田と高虎役の佳久の共演には、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)での源義経と弁慶を思い出すファンが続出。「この2人は胸アツすぎる」「義経と弁慶の再来!」と歓喜のコメントが溢れた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

※宮崎あおいの「崎」は正しくは「たてさき」

