お母さんから過剰に甘やかされて育ち、ワガママなまま成長した小学5年生の坂田ゆめひろくん。同級生の田代カイトくんたちは、そんなゆめくんの身勝手な行動に振り回されていました。加えて、担任の古川先生はカイトくんたちの話に聞く耳を持たず、ゆめくんばかりを庇う始末。限界を感じたカイトくんたちは、自分たちを守るために「ゆめくんが来たら逃げる」という作戦を決行するのでした。
カイトくんたちの「逃亡作戦」に戸惑ったゆめくんは、お母さんに「カイトくんたちに意地悪をされている」と涙ながらに訴えます。激怒したゆめくんのお母さんは、学校へ直談判! 話を聞いた古川先生は事実確認をしないままカイトくんを「いじめの加害者」と決めつけ、学校の応接室へと呼び出すのでした。
ついに始まった、理不尽すぎる話し合い。ゆめくんは「みんな俺を置いてどこかに行く。いじめられていると思いました」と一方的に被害を主張します。
ルールを守らないのは誰…?
















カイトくんが「ゆめくんを避けていた」と認めると、ゆめくんのお母さんは「いじめでしょ! 全員謝りなさい!」と激怒します。見かねたカイトくんのお母さんは「ちょっと待ってください!」と間に入りました。
カイトくんたちは「ルールを守らないのに、遊んでいるだけで『いじめられた』と言われるのが嫌だった」と、逃げるしかなかった理由を必死に説明します。しかし先生は「ルールを守らないのはどっちですか? どんな理由があれ仲間外れは絶対ダメ」と説教し、全員に謝罪を要求しました。
カイトくんのお母さんは「先生の言う通りだけど、それなら耐え続けたカイトたちの心はどうなるの?」とやり場のないモヤモヤを抱えながらも、頭を下げることしかできないのでした。
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「どんな理由があっても仲間外れはダメ」という先生の言葉は、確かに正しいかもしれません。けれど、きっかけを作ったゆめくんには注意をせず、カイトくんたちにだけ我慢を強いるような対応には疑問を感じてしまいます。
子どもたちが必死に伝えた「困っていた」というSOSを、大人が「ルールだから」と一方的に否定してしまっては、子どもたちは心を閉ざしてしまうかもしれません。その場を丸く収めることだけでなく、「我慢させられた子どもたちの心はどうなるのか」という視点を忘れないようにしたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち

