「膝の症状」を招く“落とし穴”とは?やめるべき2つの行動と痛みの原因【医師監修】

「膝の症状」を招く“落とし穴”とは?やめるべき2つの行動と痛みの原因【医師監修】

変形性膝関節症をお持ちの方にとって、日常生活での行動の選択は症状の進行に深くかかわります。この記事では、正座やしゃがみ込みといった膝に強い負担をかける動作や、過度な運動が与える影響について説明します。避けるべき行動を把握することで、痛みを軽減し関節を長期にわたって守ることができます。

松繁 治

監修医師:
松繁 治(医師)

経歴
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医

変形性膝関節症でやってはいけないこと──膝への負担を増やす行動

変形性膝関節症を抱えている方にとって、日常生活での行動の選択は症状の進行に大きく影響します。膝への負担を増やす行動を避けることで、痛みを軽減し関節の寿命を延ばすことができます。

長時間の正座やしゃがみ込みを避ける

正座やしゃがみ込みの姿勢は、膝関節に強い圧力をかけるため、変形性膝関節症の方には負担が大きい動作です。とくに正座では膝が深く曲がり、関節面に体重が集中するため、軟骨のすり減りを加速させる可能性があります。また、しゃがみ込みも同様に膝への負荷が大きく、痛みを悪化させる原因となります。

日常生活では、椅子を使用する、和室では座椅子を活用する、床に座る際はあぐらや横座りを選ぶなど、膝を深く曲げない工夫が有効です。これにより膝への負担を軽減し、痛みの発生を抑えることができます。

過度な運動や高負荷のトレーニングを避ける

運動は膝の健康を維持するために重要ですが、過度な運動や高負荷のトレーニングは逆効果になることがあります。ランニングやジャンプ、重いウェイトを使った筋力トレーニングは、膝関節に大きな衝撃を与え、軟骨の摩耗を進行させるリスクがあります。

変形性膝関節症の方には、ウォーキング、水中運動、自転車こぎなど、膝への負担が少ない有酸素運動が推奨されます。また、筋力トレーニングを行う場合は、軽い負荷で回数を増やす方法を選び、痛みが出ない範囲で行うことが重要です。特に安静時にも痛みがあったり、夜寝ていて痛みがでる場合は軽いストレッチング程度にする方がいいでしょう。

まとめ

変形性膝関節症のサインを見逃さず、歩き始めの痛みに早期に気づくことが、進行を遅らせる第一歩です。やってはいけない行動を避け、適切な対処法を取り入れることで、膝の健康を長く保つことが可能です。痛みや違和感が続く場合は、整形外科を受診し専門医の診察を受けることをおすすめします。日常生活の工夫と医療の力を組み合わせることで、より快適な生活を送ることができるでしょう。

参考文献

日本整形外科学会「変形性膝関節症」

厚生労働省「変形性膝関節症および変形性脊椎症の疫学、予防」

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。