「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?医師が徹底解説!

肺がんを予防する可能性の高い食べ物はあるの?メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

「肺がん」とは?

肺がんは、肺の細胞からできるがんのことです。
初期には症状がなく、進行してから発見されることも多いです。
日本人では特に男性では多く見られ、肺がんによる死亡数も他のがんと比較して高いです。
今回の記事では、肺がんの予防に役立つかもしれない食べ物について解説します。また、食生活や生活習慣についても説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

肺がんを予防する可能性の高い食べ物はあるの?

肺がん予防に効果が期待できる成分として、フラボノイドというポリフェノール化合物が注目されています。
このフラボノイドの作用として、特に受容体型チロシンキナーゼ(RTK)阻害が重要ではないかと考えられています。肺がんにおいては、このRTKの調節異常がよくみられ、がん関連死亡の主な原因となっています。
ここでは、フラボノイドが豊富に含まれる食品を中心に、それぞれ解説していきましょう。

緑茶

緑茶には、フラボノイドの一種であるカテキンが含まれています。カテキンは8種類の異なる化合物ですが、中でもエピガロカテキンガレート(EGCG)は緑茶のポリフェノールの50%以上を占めています。EGCGは、肺がんの進行に関わるEGFRシグナル伝達経路の抑制などの効果が知られています。これががんを抑えるメカニズムの一つになっているのではと考えられています。

リンゴやタマネギ

フラボノイドの一種、ケルセチンは果物や野菜に多く含まれます。りんごやブドウ、玉ねぎ、アスパラガス、レタス、ブロッコリー、モロヘイヤなどもケルセチンが豊富です。
ケルセチンは、脂質と一緒に摂取すると腸管からの吸収効率が高まることが報告されています。そのため、ケルセチンを多く含む野菜を摂る際には、油を使った調理方法を用いたり、ドレッシングなどの油脂食品といっしょに摂ったりすると良いでしょう。

にんじん

ルテオリンが豊富に含まれます。にんじん、セロリ、ピーマン、タイム、オレガノなどに含まれます。
ルテオリンは、抗がん作用の他にも、抗肥満・抗糖尿病・抗炎症作用を持つことも示されています。

セロリ

セロリ、パセリ、オレガノ、赤ワイン、ビール、カモミールティにはアピゲニンというフラボンが多く含まれています。アピゲニンは、冠動脈疾患や高血圧、そしてさまざまながんに対しても有益であるとされています。

グレープフルーツ

ナリンゲンというフラボノイドはグレープフルーツに豊富に含まれます。
ナリンゲンは抗酸化作用や抗ウイルス作用や神経保護作用があることも知られています。

配信元: Medical DOC

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