目元をすっきりさせ、たるみを改善する効果が期待できる「眉下切開」。しかし、興味はあっても「手術後、トラブルに巻き込まれた話を聞いたことがある」「痛みやダウンタイムなどが気になる」という人も多いかもしれません。そこで、眉下切開でよくあるトラブルについて、「麗ビューティー皮フ科クリニック」の松村先生に解説していただきました。

監修医師:
松村 迪(麗ビューティー皮フ科クリニック)
東京女子医科大学医学部卒業。その後、大学病院の麻酔科・皮膚科で経験を積む。2020年より、滋賀県草津市に位置する「麗ビューティー皮フ科クリニック」に勤務。日本美容皮膚科学会、日本皮膚科学会、日本麻酔科学会の各会員。
編集部
眉下切開の手術では、どのようなトラブルが考えられますか?
松村先生
眉下切開は非常に安全性が高く、トラブルの少ない手術ですが、麻酔を使ってメスを入れます。そのため、非常に稀ですが、ほかの手術と同様に感染、血種、創部離開などのリスクを伴うこともあります。また、皮膚のたるみを切除する量が少なすぎる、あるいは多すぎるといったことでトラブルになることも考えられます。
編集部
たるみの切除が少なかったり、多すぎたりするとどうなるのですか?
松村先生
例えば、たるみの切除が少なければ、期待した通りの効果が得られず、たるみが残ってしまうことがあります。反対に、たるみの切除が多すぎれば、目を閉じるときに違和感を覚えることがあります。
編集部
そのような場合、どうするのでしょうか?
松村先生
実際にはほとんどありませんが、たるみの切除が少なければ再手術になることもあります。一方、たるみの切除が多い場合には、再手術することはほぼありません。時間の経過とともに、加齢に伴って再びたるみが生じてくるので、目を閉じるときの違和感は改善していくと考えられます。
編集部
そのトラブルを回避するには、どうしたらいいでしょうか?
松村先生
手術後の状態を完全に予想するのは、ベテランの医師であっても困難です。というのも、眉下の皮膚を切除することで眉毛が下がることもあるのですが、どの程度眉毛が下がるのかを正確に予測することは難しく、実際に手術をしてみないとわからないからです。そのため、患者さんに気をつけていただきたいのは、まずはカウンセリングで医師としっかり話し合うこと。そして、納得いく説明をしっかりしてもらってから、手術に臨んでほしいと思います。
編集部
手術前のカウンセリングが大事なのですね。
松村先生
はい。当院では、必ず医師が患者さんと対面し、カウンセリングをおこなっています。クリニックのなかには、医師ではなくカウンセラーがカウンセリングをおこない、手術当日まで担当医師に会う機会がないという話を聞いたことがあります。しかし、美容医療の手術では、医師が責任を持って説明をする必要がありますし、多少なりとも医師の好みやセンスが出ます。そのため、事前に医師と相性を確認しておくことがとても大切です。手術を受けるにあたっては、カウンセリングで医師と対面し、医師と直接話ができる医療機関を選択することをおすすめします。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
松村先生
眉下切開は、お顔の印象を大きく変える手術ではなく、いってみればアンチエイジングに近い内容です。「手術」と聞くと怖いというイメージを持つ人もいらっしゃるかもしれませんが、それほど身体に負担の多い手術ではなく、日帰りで受けることができます。もし、目元のたるみで悩んでいる場合には、ご相談いただければと思います。
※この記事はメディカルドックにて<「眉下切開」は痛い? ダウンタイムの期間は? 術後トラブルを避けるポイントも医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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