ビタミンB6の多い食品
動物性食品にも植物性食品にも含まれますが、体内での利用率は動物性食品の方が効率よく補えます。(食材の数値は100g中のビタミンB6の含有量を示しています。)
肉類
牛レバー(生):0.89㎎豚ヒレ(赤身・焼):0.76㎎豚レバー(生):0.57㎎
鶏肉(ささみ・むね皮なし)生:0.66㎎
牛レバーを1食80g食べると、一日の推奨量の約6割摂取できます。
魚類
びんなが(びんちょうまぐろ)(生):0.94㎎みなみまぐろ(赤身・生):1.08㎎
かつお(春獲り・秋獲り)(生):0.76㎎しろさけ(生):0.64㎎
ミナミマグロの赤身の刺身を1人前(約70g)を食べると、一日の推奨量の約6割摂取できます。
野菜類
ブロッコリー(花序・焼):0.67㎎モロヘイヤ:0.35㎎菊のり:0.69㎎
にんにく(りん茎・生):1.53㎎
ビタミンB6は水溶性ビタミンなので、茹でると減ってしまいます。
果実類
バナナ:0.38㎎アボカド:0.29㎎
バナナは1本可食部が100gくらいなので、1本食べると、一日の推奨量の約3割摂取できます。
玄米
玄米ご飯:0.21㎎白米のご飯:0.02㎎
玄米ご飯を1食200g食べると、一日の推奨量の約3割摂取できます。
ビタミンB6が不足すると現れる症状
うつ病の症状
うつ病の要因であるセロトニンの合成とセロトニンの合成に必要なトリプトファンの代謝に関わります。このため、ビタミンB6はうつ病またはうつ症状を引き起こす可能性があります。
抑うつ気分、思考力低下、意欲の低下、睡眠障害、食欲不振などの様々な症状を引き起こします。
皮膚炎・口内炎の症状
ペラグラ様症候群、 脂漏性皮膚炎、舌炎、口内炎・口角症が起こります。
うろこ状の発疹、赤い舌、口の端のひび割れ、頭皮のフケなどの症状がでます。
便通異常
ビタミンB6が不足すると、腸内環境の悪化につながり、便通異常が現れる可能性があります。
・具体的な症状としては、下痢や便秘、腹痛、血便などが挙げられます。これらの症状が長期間続く場合、大腸がんのリスクも高まる可能性があるため、注意が必要です。ビタミンB6を適切に摂取することで、腸内環境を整える一助になるとされています。

