変形性膝関節症の進行を防ぐためには、体重管理と食生活の見直しが欠かせません。ここでは、体重増加が膝関節にかける負担の大きさや、炎症を促進する食品を過剰に摂取することのリスクについて解説します。日常の食習慣を整えることが、関節の健康を支える土台となることをご理解いただければと思います。

監修医師:
松繁 治(医師)
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医
変形性膝関節症でやってはいけないこと──体重管理と食生活の注意点
体重は膝関節への負担に直接影響するため、体重管理は変形性膝関節症の進行を防ぐために欠かせません。また、食生活の見直しも関節の健康維持に役立ちます。
肥満を放置しない
体重が増えると膝関節にかかる負担が増大し、軟骨の摩耗が加速します。歩行時には体重の約2〜3倍、階段の上り下りでは約3〜4倍の負荷がかかるため、わずかな体重増加でも膝への影響は大きくなります。肥満を放置すると、痛みが悪化し日常生活の質が低下するリスクが高まります。
体重を減らすことで膝への負担が軽減され、痛みの改善が期待できます。バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせ、無理のない範囲で体重管理を行うことが推奨されます。
炎症を促進する食品の過剰摂取を避ける
食生活においても、炎症を促進する食品の過剰摂取は避けるべきです。糖分の多い食品、加工食品、トランス脂肪酸を含む食品は、体内の炎症反応を強める可能性があります。これにより関節の炎症が悪化することがあります。
一方、抗炎症作用が期待される食品として、魚に含まれるオメガ3脂肪酸、野菜や果物に含まれる抗酸化物質などが知られています。バランスの良い食事を心がけることで、関節の健康を支えることができます。
まとめ
変形性膝関節症のサインを見逃さず、歩き始めの痛みに早期に気づくことが、進行を遅らせる第一歩です。やってはいけない行動を避け、適切な対処法を取り入れることで、膝の健康を長く保つことが可能です。痛みや違和感が続く場合は、整形外科を受診し専門医の診察を受けることをおすすめします。日常生活の工夫と医療の力を組み合わせることで、より快適な生活を送ることができるでしょう。
参考文献
日本整形外科学会「変形性膝関節症」
厚生労働省「変形性膝関節症および変形性脊椎症の疫学、予防」
- 「変形性膝関節症」の治し方はご存じですか? 再生医療の効果・治療後の経過も医師が解説!
──────────── - 「変形性膝関節症」になりやすい人の特徴 とくに注意した方がいい2タイプの人とは?
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