
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、サンデーうぇぶりに掲載されている、睦月一さんの読み切り作品『フタリキリオカルチック』をピックアップ。
サンデー読切の公式X(旧Twitter)が8月20日に本作を投稿したところ多くのいいね」と反響コメントが寄せられた。本記事では、睦月一さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■入部希望者には“こっくりさん”

とある高校のオカルト研究部。部員は部長の2年生・七瀬いろはと1年生の高田の二人きり。七瀬は校内でさまざまな奇行を繰り返す超問題児として認識されており、他の生徒たちからは嫌煙されていた。
七瀬の奇行には想いを寄せる高田と二人きりになるための、「オカ研二人っ子作戦」という明確な目的があった。しかし、肝心の高田は七瀬のそんな気持ちには気づいていない。
ある時、1年生の転校生・花園愛梨が入部希望者としてやってくる。しかも花園は高田の幼なじみで、再会に話が弾む2人の様子を見てより焦る七瀬。
すんなり入部を認められない七瀬は、“こっくりさん”をして入部の可否を決めると言い出す。何としてでも二人きりでいたい七瀬は、最終的に自分で“こっくりさん”をコントロール。
高田はここまでする本当の理由を七瀬に問い詰め、その本心を知ることになり…?
作品を読んだ読者からは、「これは連載してほしい」「ギャグが面白く笑ってしまった」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・睦月一さん「一つ一つの表情にこだわりました」

――『フタリキリオカルチック』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
元々は大学の卒業制作で描いた作品になります。あらゆる行動が空回る女の子を描きたい、と思ってキャラクターから作り、ストーリーを考えました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
とにかく「先輩の可愛い顔を描く!」という考えのもと制作していたので、一つ一つの表情にこだわりました。可愛い顔だけじゃなく、虚無になっている顔や泣き顔など、なるべくバリエーションを増やすことを意識しています。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
22ページの1コマ目が気に入っています。照れ顔などの可愛い顔もいいですが、こういった悪い顔をするところが先輩の大きな魅力だと思うので。その後失敗するのも含めて好きです。
――普段漫画作品を描かれる際、作品のストーリーやキャラクターなどはどのようなところから着想を得ることが多いですか?
「こういうキャラクターのこういうシーンが描きたい」と突然思いつくことが多いです。そこから肉付けしていって考えているので、行き当たりばったりではあります。
キャラクターに関しては好きな作品、その時々ではまっている漫画や映画などから影響を受けることが多いかもです。
――睦月一さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
画力・ストーリー・キャラクターの深みなどまだまだ至らない事が多いので、今はそこを伸ばしていくことに重きを置いています。
ゆくゆくは連載を持つことを目標にしています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
『フタリキリオカルチック』を読んでいただき、ありがとうございます。たまたま自分が気落ちしているタイミングでこの作品にたくさんの反応をいただけて、自分の作品を好きだと思う人がいてくれることを実感し、とても励みになりました。
これからも好きだと思っていただけるような作品を描いていきますので、応援よろしくお願いします!

