病院の事務員として働くみささんは、子どもを保育園に預け、時短勤務で働いています。
夫は残業続きで、保育園のお迎えも担うみささんは、毎日時間に追われながら働いていました。職場では頼りにされる存在で、院長に頼まれた仕事ができず困っている後輩にも、快く手を差し伸べます。
後輩の代わりに院長室に作った書類をを持って行くと、「時短の山本が来たのか」「俺はフルタイムの社員に頼んだんだが?」と小言を言われるみささん。
事情を説明しても、今度は「時短なのに、後輩育成すらできないのか!?」と問い詰められ、さらには「時短は働く価値がない」と言われてしまいます。
院長が苛立つ理由














「時短は迷惑! 女は子育てだけしてろ」
院長は、子育ても仕事も両立しようとすることが気に入らないと、みささんを怒鳴りつけます。
ただ制度を利用しているだけなのに、なぜそこまで言われるのか理解に苦しむみささん。
「辞めたい……」
そう頭をよぎるものの、子どものために踏みとどまり、何とかその場から離れます。
みささんが部屋を出たあと、院長は「時短はさっさと辞めろ」とニタつきます。みささんへの嫌がらせは、退職に追い込むために故意にやっていたのです。
そして院長は、病院の経営権を父親が握っているため、時短制度を廃止できないことにいら立つのでした。
▼「子育て」と「仕事」を両立するための時短勤務制度は、法律に基づいて認められている制度であり、院長や経営者の独断で簡単に廃止できるものではありません。それを「時短だから価値がない」と否定する院長の言動からは、制度ではなく、自分本位な価値観に問題があることが見えてきます。
働く時間の長さではなく、限られた時間の中でどう責任を果たしているかを正しく見て、正当な評価をしてもらいたいものですね。
※つらい言葉や不当な扱いが続く場合は、発言内容や日時をメモしておくと、あとから相談するときに役立つことがあります。相談窓口、各都道府県の労働局に設置されている「総合労働相談コーナー」などへ相談する方法もあります。我慢を続けることで心や体に大きな負担がかかってしまうこともあるため、ひとりで抱え込まず、周囲へ助けを求めながら自分自身を守ることも大切です。
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