
見上愛と上坂樹里がW主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第34回が5月14日に放送。根回しで担当患者の治療をスムーズに進めさせる直美(上坂)と、患者の担当から外され葛藤を抱えたりん(見上)の様子が対極的に描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■「正しく言うだけじゃ人は動かない」直美の鮮やかな処世術
患者の担当を外されて以来、りんは詰所での作業ばかり行っていた。養成所の一期生たちもまた、重役クラスの人物の妻が婦人科を受診する間、詰所に待機するよう命じられる。「どうすれば信頼してもらえるのか」と一同が頭を抱える一方で、直美だけは要領よく立ち回っていた。
直美は担当患者・丸山(若林時英)の治療を優先させるため、副院長の藤田(坂口涼太郎)に接近。「藤田先生の慈悲深さに、丸山さん感激して、“出世した暁には銅像を建てたい”なんて…」「患者さんたちはみんな、先生のような人格者はいつか院長になるに違いないと話しているんです」と、巧みな嘘とおだてで藤田を上機嫌にさせ、薬の回数や処方の変更を勝ち取っていたのだ。
「ずるい」とこぼす一期生たちを、直美は「正しいこと、正しく言うだけじゃ人は動かない」と、彼女らしい処世術で一蹴する。

■勝海舟が語るエピソード 少しずつ明かされる卯三郎の正体
気持ちが晴れないまま休日を迎えたりんは、寄り道した瑞穂屋で、槇村(林裕太)の書評が掲載された雑誌を目にする。しかし、そこにシマケン(佐野晶哉)の姿はなかった。
りんの前に現れたのは、卯三郎(坂東彌十郎)とその友人・勝海舟(片岡鶴太郎)。病院実習の状況を「なかなかどうして、といったところです」と力なく語るりんに、卯三郎は「初めては何もできない、わからない。ワクワクしますねぇ」と満面の笑みを向ける。
勝の語るところによれば、この卯三郎こそ、御一新前(=明治維新の前)にフランスの万国博覧会でお茶屋を開き、その演奏で「ジャポニズム」の評判をさらった“日本初の商人”なのだという。

■悩むシマケンと再会するりん 「とんびを飛ばした」だけで通じ合う2人
一ノ瀬家へ帰ると、美津(水野美紀)に頼まれて玄関の戸を直すシマケンの姿があった。すっかり家になじんだ彼は、自分が3人の姉・1人の兄がいる末っ子であるという素性を少しずつ明かし始める。
どこか元気のないシマケンを心配したりんは、思わず彼の額に手を当てる。動揺しながらも「大丈夫です、体は本当に」と答えるシマケンに、りんは無理をしているのではないかと問いかけた。
するとシマケンは、「この前とんび(紙飛行機)を飛ばしたんだけど、どうしてもりんさんみたいには飛ばなくてね」と、自身の不甲斐なさに悩んでいたことを漏らす。自分と同じようにモヤモヤを抱えていたシマケンに、りんは思わず笑い出し、「モヤモヤしていたのが私だけじゃなかったんだな、と何だか励まされて」と告げる。長い髪をさらにボサボサにしながら、「すいぶん後ろ向きな励まし方をされてしまったな…」とシマケンは苦笑いを浮かべた。
その後、美津が最近凝っているという西洋料理“カレーライス”を披露するが、その味は「これはまずい!」と作った本人が認めるほどの苦さ。そんなドタバタな夕食の風景に、悩んでいたシマケンもいつしか大笑いするのだった。

■「直美ちゃんは策士」称賛の声と、縮まるシマケンとの距離に期待
直美の見せた要領の良さに、SNSでは「直美ちゃん、策士ですね!さすが!」「藤田先生、鼻の下伸びてる(笑)」「苦労してきた直美ちゃんならではの処世術だよね」と称賛と共感の声が寄せられた。
また、悩みを共有し合うりんとシマケンのシーンには、「2人の関係がこれからどうなっていくのか楽しみ」「りんちゃんがシマケンさんの額を触るシーン、ドキッとした!」「“とんびを飛ばした”だけで通じ合える2人、なんだかいいなぁ」と、少しずつ縮まる距離感に期待の声が集まっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

