「C型肝炎」に感染しやすい人の特徴をご存じですか? 予防法を併せて医師が解説

「C型肝炎」に感染しやすい人の特徴をご存じですか? 予防法を併せて医師が解説

C型肝炎の前兆や初期症状について

C型肝炎の初期段階ではほとんど自覚症状がありません。もし症状が出る場合でも、次のような一般的な症状です。

体がだるい

疲れやすい

食欲不振

これらは他の病気でもよく見られる症状です。慢性肝炎が肝硬変に進行すると、次のような症状が現れることがあります。

手掌紅斑(しゅしょうこうはん)
手のひらが赤くなる。 黄疸(おうだん)
皮膚や目の白い部分が黄色くなる。 むくみ
体がむくむ。 腹水(ふくすい)
お腹に水がたまり、お腹が膨らむ。

また、肝がんが進行すると、腹痛や発熱などの症状が出ることがあります。
C型肝炎の前兆や初期症状が見られた場合に受診すべき診療科は、消化器内科です。

C型肝炎の検査・診断

C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べるための検査がHCV抗体検査です。この検査は血液を数ml取るだけで簡単に実施できます。健康診断で実施している場合もありますので、過去の検診結果を確認し、検査を受けたことがない方は一度検査を受けることをおすすめします。

HCV抗体検査が陽性だった場合、次にHCV RNA定量検査(HCV核酸増幅検査)を行います。これにより、現在C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを確認します。さらに、ウイルスの型を調べることで治療方法の選択や治療効果の予測を行います。

肝臓の炎症の程度を確認するためにAST(GOT)値やALT(GPT)値を測定します。また、肝臓の線維化(肝臓の硬さ)の程度を把握するために、血清アルブミン値やプロトロンビン活性値、血小板数を測定します。画像検査(エコー検査やCTスキャン)、肝生検(肝臓の組織を採取して調べる検査)も行い、肝臓の状態や肝がんの合併を調べます。

腹部超音波検査(エコー検査)では、肝臓の構造や血流を調べることができ、肝硬変や肝がんの早期発見に役立ちます。CTスキャンやMRI検査では、より詳細な画像を得ることができ、肝臓内の病変を正確に把握することができます。造影剤を使用した検査では、肝がんの診断精度がさらに向上します。

配信元: Medical DOC

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