病院の事務員として働くみささんは、子どもを保育園に預け、時短勤務で働いています。
夫は残業続きで、保育園のお迎えも担うみささんは、毎日時間に追われながら働いていました。職場では頼りにされる存在で、困っている後輩にも快く手を差し伸べます。しかし、院長は『時短勤務』を毛嫌いしており、「時短のくせに」と、みささんにハラスメントを繰り返しています。
院長は、女性が子育てと仕事を両立しようとすることが気に食わないため、「時短制度をなくせないなら、俺が辞めさせてやる」と、嫌がらせをして退職に追い込もうと考えていました。
みささんは仕事を辞めることも考えますが、「子どものために働かないと……」と懸命に耐えていました。辞めたくても、辞められない理由があって……。
辞めたくても辞められないワケ







みささんは、今すぐこの職場を辞めたい気持ちはありました。
しかし、今の職場の給料が比較的いいことや、子持ちでは正社員で時短勤務での転職が難しいという現実が頭をよぎります。
結果として、今のみささんには、現在の職場にしがみつくしか選択肢がなかったのです。
▼子育てをしながら働く人にとって、「辞めたいのに辞められない」という状況は珍しいことではありません。収入や働き方、家庭との両立など、さまざまな条件を考えた結果、すぐに環境を変えられないケースもあるでしょう。
ただ、「子持ちでは転職できない」というわけではなく、実際には子育てと両立しながら転職している人も多くいます。すぐに環境を変えることが難しくても、自分に合う働き方や環境を知っておくだけで、心の逃げ場になることもあるはずです。どんな状況でも、「ここしかない」と思い込まず、自分を守るための選択肢を持っておくといいかもしれません。
※つらい言葉や不当な扱いが続く場合は、発言内容や日時をメモしておくと、あとから相談するときに役立つことがあります。相談窓口、各都道府県の労働局に設置されている「総合労働相談コーナー」などへ相談する方法もあります。我慢を続けることで心や体に大きな負担がかかってしまうこともあるため、ひとりで抱え込まず、周囲へ助けを求めながら自分自身を守ることも大切です。
次の話を読む → 著者:マンガ家・イラストレーター こっしー

