
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サイト「マンガUP!」で掲載中の漫画『口裂け姐さん』(スクウェア・エニックス刊)を紹介する。作者の櫻日和鮎実さんが、4月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、櫻日和鮎実さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■結婚相手を求める怪異仲間へと贈る言葉

姉御肌で知られる口裂け姐さんは、同じ怪異の八尺が人間の男性を追いかけているのを見かける。話を聞いてみると、マッチングアプリで知り合った男性が逃げようとした所を捕まえていたのだという。しかし写真と違う姿の男にショックを受け、八尺は口裂け女に愚痴をこぼし始める。
結婚相手を探す八尺に、口裂け姐さんは「焦ることはないよ」とアドバイス。人の考えや価値観は変わり続けるため「案外、怪異と付き合うのが当たり前の時代が来たりしてね」と明るい笑顔を見せた口裂け姐さん。焦っていた八尺だったが、彼女の言葉で徐々に落ち着いていき…。
この姉御肌が輝くエピソードを読んだ人たちからは、「やっぱり姐御だ」「こんな姐御に会いたい」「八尺様もかわいすぎる」など、多くのコメントが寄せられている。
■「今と昔で常識の変わった部分、逆に長い年月が流れても変わらない部分」作者・櫻日和鮎実さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
都市伝説は古今東西大好きでしたので、昔の都市伝説と、現代の都市伝説を出逢わせたらどんなふうになるのかなと考えたところから描き始めました。
――本作では、八尺様と口裂け姐さんのマッチングアプリに関するやりとりが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
今と昔で常識の変わった部分、逆に長い年月が流れても変わらない部分というのに重点を置きました。変わってよかったこともあれば、変わらずに残り続けるべきこともあると思っています。都市伝説の怪異という長生きな立場から、人間たちの考えの移り変わりを見守っているのがこだわっている点です。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
気に入ってるセリフは「案外、怪異と付き合うのが当たり前の時代が来たりしてね」の部分です。ここ数年でも性別や国を超えて、誰と付き合う…あるいは誰とも付き合わないという選択がかなり変わってきたと思います。なのでいつかそこに怪異も加わったりできたら楽しいなという希望だったりします。
――ストーリーやキャラクターデザインなどを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
親しみやすさと共に、ちゃんと都市伝説としての怖さもあるようなキャラクターデザインを目指しています。ストーリーは、現代だからこその人間の悩み、そこに昔からの怪異はどう反応するのか、何を考えるのか、そしてそれが今を生きる人間にどんな気付きをあたえるのか。というようなことを意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
口裂け姐さんを読んだ方々に前向きな気付きや勇気を贈れたらいいなと思っています。これからも、悩んだり困っている誰かの背中をそっと押せるような作品を描き続けたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも作品を読んでくださって本当にありがとうございます。たくさんの応援コメントをいただいて、それが次のお話へのエネルギーになっております。これからも口裂け姐さんや仲間たちをよろしくお願いいたします。

