“大事なものを失った”コイをお迎え→金魚と一緒に育てたら…… 興味深い光景に「本能も生命力もすごい」「心配になりますね」

“大事なものを失った”コイをお迎え→金魚と一緒に育てたら…… 興味深い光景に「本能も生命力もすごい」「心配になりますね」

 “生きるために大事なものを失ったコイ”をお迎えし、飼育してみる様子が「これは興味深い」「頑張って大きくなってね」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で7万2000回以上再生されています。

 動画を投稿したのは、釣りや水生生物、アクアリウムについて発信しているYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」のまつりさん。以前には、ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)だらけの水槽に巨大ムカデを入れてみる検証が話題になりました。

 今回は、ある事情により両目を失ったコイが登場します。まつりさんは普段、水槽で飼育している魚たちの食べ残しのお掃除係として“エサ用のコイ子”を購入しているそうで、その中に「状態が悪い子」として入っていた個体だといいます。

 エサ用のコイ子はニシキゴイの養殖業者が設けた基準から外れた個体で、エサ用として安価で大量に卸されているとのこと。1つのいけすの中に食欲旺盛なコイ子が大量に入っているため、別の個体に両目を食べられてしまった可能性が高いそうです。

 まつりさんは、単純な興味から両目を失ったコイの飼育を開始しました。視覚はないものの、「手を近づけるとぴゅっと引っ込んだ」と周囲の動きに反応しているかのような動きを見せており、「視力以外のもので、何かが近づいてくるのを察知しているんじゃないか」と推測しています。

 両目を失ったコイは、すでに金魚が1匹入っている水槽で飼うことに決めました。新しい水質に慣れてもらう“水合わせ”を行ってから、金魚との“2匹暮らし”が始まります。

 コイも金魚の群れで泳ぐのを好むそうで、「そのうち一緒に泳ぎ出すんじゃないかな」と話したまつりさん。その一方で「でも見えないのか……。金魚側から近づいて一緒に泳ぐことはあるとしても、コイ側から近づくことはないかも。どうなるのでしょうか」と、どのような結果になるのか予想がつかないようです。

 それから少し時間を空け、初めてのごはんタイムです。エサを与えてみると、コイは金魚と変わらないスピードで反応しました。水面に浮いたエサにパクパクと食い付こうとしています。

 しばらく観察を続けると、匂いを察知してエサ周辺まで近づくことはできるものの、ピンポイントで正確な位置を把握できていないことが分かりました。エサがない場所を何度も“空振り”しており、まつりさんは「今全部スカしたね」「正確な場所は分からないのか……」と理解を深めています。

 応援するように見守っていると、ついにコイはエサを食べることに成功しました。その後もコイらしい食欲旺盛っぷりを見せつけており、まつりさんは「食べれてる! ちゃんと育てることできるかな、このくらいエサ食べてくれるんだったら」と期待に胸を膨らませています。

 一方、金魚と比べると食事だけでも明らかなハンデがあることが分かります。まつりさんは「これ見ると、昼行性の魚にとって視力がめちゃくちゃ大事だと思う」と自然界で生き延びることは難しいと予想していますが、「水槽内だったら毎日ちゃんとエサを食べることができるから、うまく育てることもできるかもしれない。不安の方が大きいけど」と語りました。

 まつりさんによると、今後は“単独飼育”も視野に入れながら様子を見ていくとのことです。動画のコメント欄には「本能も生命力もすごいな思いました」「両目は珍しいですね」「こんなになっても生きられるのか」「大切に育てていて優しさが感じられます」「魚は意外とタフだから、きちんと成長してくれると思います!」「大きな大人のコイさんになるまで元気に育ってほしいなぁ」「どうしても心配になりますね」「大変なんだろうなあ。強く生きて……」といった声が寄せられています。

 まつりさんは、飼育しているたくさんの生き物たちの様子をYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」で公開中です。

動画提供:YouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」

配信元: ねとらぼ

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