所ジョージが語るAIの限界と“人間の素晴らしさ”「これがなければ、“優れてるもの探し”なの人生は」<所さんの世田谷ベース>

所ジョージが語るAIの限界と“人間の素晴らしさ”「これがなければ、“優れてるもの探し”なの人生は」<所さんの世田谷ベース>

「所さんの世田谷ベース」
「所さんの世田谷ベース」 / (C)BSフジ

所ジョージがMCを務める「所さんの世田谷ベース」(毎週土曜夜10:00-10:55、BSフジ/FOD・TVerでも配信中)の第462回「今こそインスタントコーヒー。」が5月16日に放送された。所ジョージ的モノの考え方や閃いた遊び、世の中の楽しみ方を発信する同番組。今回はインスタントコーヒーを起点にして、所が“アカデミックトーク”を展開するようすが見られる。また“AIには作ることのできないもの”を熱く語るシーンも。

■インスタントコーヒーから始まる“アカデミックトーク”

番組が始まると「アカデミックトーク!」と切り出した所。所有しているオートバイをすべて表に出したようすを撮影しようかと考えたが、やっぱり別のことにすると決めたそうだ。

今回のテーマは“コーヒーのしらべ”ということで、コーヒーの話に。幼いころに父親がインスタントコーヒーを飲んでいるのを見て、真似して飲んでみたものの美味しくは感じなかった所。しかし小学生から高校生になり、喫茶店でプロが淹れたコーヒーを飲むように。そして今では家でもドリップコーヒーを嗜み、事務所では専用の機械を導入するまでになった。

しかし最近、幼いころから飲まなかったインスタントコーヒーを「飲んでみよう」と思い立った所。そこでまず「どれくらいの人が飲んでいるのか」を調べてみたところ、日本ではドリップコーヒーとインスタントコーヒーが飲まれている割合は多くの場所で半分ずつ。ところが本場・アメリカでは1950~70年代こそインスタントコーヒーが好まれていたが、それ以降はドリップコーヒーが多くの割合を占めているという。

ちなみに所が「インスタントコーヒーを飲もう」と思ったきっかけは“映画体験”。1950~1970年代のアメリカの映画で、ラフにインスタントコーヒーを楽しむ俳優の所作が「なんか、絵柄としてキレイなんだね」と分析。さらに所は「そこには当然、50年から70年くらいの車がなきゃダメよ。いまの現代車両があったら台無しだから」と続ける。元々“カーデザインのピークが1973年にある”と考えていた所にとって、“当時のアメリカ”にあった日常のアイテムとしてインスタントコーヒーが目に入ったというわけだ。

そこで当時好まれていたインスタントコーヒーをもう一度味わってみたところ、「悪くないよね」と感想を抱いたのだとか。「飲み比べると、どうしてもフリーズドライの匂いがするんだよね」とドリップで淹れたときとの差はあるとしつつ、味は十分にコーヒーだと太鼓判を押す。

さまざまなメーカーのインスタントコーヒーを飲み比べようと集めた所。手元にある電気ポットに触れて格好つかないと笑いながら「今日は勘弁してください!」としつつ、試飲を開始する。インスタントコーヒー粉の匂いを嗅ぎ比べ、お湯を入れて液体になったあとの匂いの変化を楽しみながら気になっていたインスタントコーヒーを満喫。古き良きアメリカの雰囲気を味わうのだった。

■現代人へのメッセージと、AIにできること・できないこと

その後、所はスマートフォンに頼りがちな現代人に向けて、道具として面白いものに自分の人生を全て入れてしまってよいのかと語り出す。手に持ったものに夢中になる熱量は良い事だが、ずっとそのなかに居てよいのかと問いかける所。「こればっかりやってていいのかよって」と、流行しているAIにも言及する。

制作している作品のアイデアを得るために所も使用していた。だがAIはAIが知っている情報を扱うことはできても、知らない情報を創り出すことはできない。話のなかで取り出されたのは、第461回「君はクオリティを上げているか?」で登場した“毛並みが良いネズミ”を罠にかけようとしている猫の作品。タイトルは「貴方のために用意をいたしました」で、ネズミに向かってチーズを差し出すような手つきと薄目で“罠にかかる瞬間”を待つ表情が面白い。

“毛並みが良いネズミ”の物語を説明し、こういった物語はAIに作れないと断言する所。公開されたものを学習するため、今後はまったく同じものをAIが提案することはあっても、新たに独創的なものは作られない。色塗りのアイデアを得るために「トラネコにして」と言えば、味気ない普遍的なトラネコの柄が出てくるだけ。所が筆で描くような温かみも、作品ならではの色味も提案できないのだ。

自論を展開した所は「どんだけ人が暮らしていると、優れているかってことに気付くべきなの」「自分が優れてることにみんな気づかないんだよ。優れているものを持っちゃったから」と語り、「いやあ“アカデミック”だね、お話が…!」と宣言通りの“アカデミックトーク”を結んだ。

■暮らしているうちに見えなくなってしまっていたもの

今回の放送では、所が思い立った“アカデミックトーク”が展開された。所が好む年代のアメリカの雰囲気を味わうためにインスタントコーヒーを飲み比べたほか、AIには作れない人間だから創り出せるものについて熱く語るようすが見られる。

人間がスマートフォンやAIなど、非常に便利なものにのめり込んでしまう昨今だからこそ所の視点には唸らされる。「これ(スマホやAI)がなければ、“優れてるもの探し”なの人生は」日々のなかで見えなくなっていたものを指摘する内容はどれも印象に残り、気付きを得るきっかけとなることだろう。

所が好きなことを好きに語り、好きに展開していく「所さんの世田谷ベース」。次回は5月23日(土)にBSフジにて放送される。また、今回紹介した第462回「今こそインスタントコーヒー。」はTVerおよびFODで視聴可能だ。

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