
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『たぬこの生存戦略』(GANMA!刊)より、第2話『秋の風に背中を押されて』を紹介する。GANMA!公式アンバサダーのいさごさんが、4月7日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『100年の推し』(彗星社刊)でも知られる南部ゼロイチさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■前途多難な第1歩を踏み出す日

田沼楓子(通称:たぬこ)は、ある過去のせいで他人に心を開けない内気な高校1年生。彼女は1人前になるための1歩として、勇気を出して学校に登校することに。しかし、多くの人の目に心が押し潰されそうなほど緊張してしまう。
緊張からお茶を多く飲むせいでトイレが近くなってしまうたぬこ。「今日はもうこれで帰れる…」と安心していたが、トイレットペーパーがないことに気付く。代わりになるものもなく落ち込むたぬこは、大きな声を出して周囲に助けを求める。すると、響いた声はある人物に届き…。
この健気にがんばるエピソードを読んだ人たちからは、「このたぬきかわいすぎる」「慌てるようすもかわいい」「馬鹿にされる流れじゃなくてほっこりした」など、多くのコメントが寄せられている。
■「新しい環境に飛び込むときの気持ちを思い出してもらえたらいいなと思います」作者・南部ゼロイチさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本エピソードのお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
私自身よく落とし物をするんですが、「〇〇がない!」と思って引き返して探してみると、誰かがその落とし物を道の端っこに置いてくれてることが多々あります。特定の誰かに向けた優しさではなく、誰か分からない人に向けた優しさって、とても嬉しいですし、社会の中で生きてるんだという感覚をもたらしてくれます。たぬこも初めての学校で踏ん張るには、そういった匿名の優しさに触れるのが1番だと思い、このエピソードを作りました。
――本作では、たぬこが学校で奮闘するようすが非常に印象的でした。本エピソードを描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
たぬこの不安や恐怖が伝わるように、たぬこの表情はもちろん、演出も工夫しています。新しい環境に飛び込むときの気持ちを思い出してもらえたらいいなと思います。
――本エピソードで特に気に入っているシーンやセリフ、キャラクターデザインがあれば、理由と共にお教えください。
トイレットペーパーがなくて絶望するたぬこはお気に入りです。個室で誰も見てないのに、コロコロと表情を変える様子は、抑えつけられた彼女の本来の明るさを感じてもらえるのではないでしょうか。
――ストーリーの展開やキャラクターデザインを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
タイトルに「生存戦略」と入っているので、メインのキャラはモチーフとなる動物を決めています。
同じヒトという種でも、みんなそれぞれ、いろんな価値観、生存戦略のもとに生きてるんだと感じてもらえるように作品を作っています。この作品を読んで悩みが解決する…とはいかないまでも、何かのヒントになったらいいなと願っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
もっとたくさんの人に作品を知ってもらうことが1番の目標ですね!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも応援ありがとうございます!たぬこが1人前になれるよう、あたたかく見守っていただけますと幸いです。

