妊娠9カ月のときのことです。車の運転がつらかったので、運動を兼ねて電車で実家に行こうとしていました。乗り込んだ電車は満員で、座るところがなかったので優先席の手すりにつかまり立ちをしていました。
優先席に座るおじさんが臨月の私に暴言
すると、優先席に座っていたおじさんが、やたらとこちらを見てブツブツ言ってきたのです。おじさんは「妊婦のマネごとしやがって」と言っていたのです。私は聞こえていないふりをしておこうとして目を閉じると、おなかの前に下げていたカバンにわざと足を当てようと動かしたり、「調子のるな」と言ってきたのです。マタニティマークをつけていたのですが、「子どもいるマークつけんな」と言われました。
私もさすがに頭にきて次の駅で降りようと思ったのですが、「こっちにおいで」と優先席ではないところからおばあちゃんが声をかけてくれて、自分の座っていた席を譲ってくれました。大丈夫ですと返事をしたのですが、おばあちゃんは「妊婦さんが無理しなさんな!おなかの赤ちゃんに何かあったらどうすっと!」と言ってくれました。
私はお礼を言って座らせてもらいました。そのおじさんは、顔をブルブル震わせて次の駅でそそくさと降りていきました。
◇ ◇ ◇
おばあちゃんが助けてくれて、本当に感謝しています。電車の中で、ずっと私に話しかけてくれて「妊婦さんは今から大変なんだから人に頼っていいと。そんがん人ば人を粗末に扱う人は後でバチの当たるとやけん」とわりと大きな声で言ったのが効いたのかもしれません。私はこのときの感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。
著者:相沢奏/40代女性・事務員/三人の母親をしております。上から12歳の女の子、10歳の男の子、7歳の男の子です。趣味はゲームです。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

