
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はwebメディア「マトグロッソ」(イースト・プレス)にて掲載されている『ナナのアクアリウム』の作者・中西芙海さんに注目。連載のきっかけになった読切版『ナナのアクアリウム』をご紹介しよう。
同作は人魚のような見た目をした“海洋生物少女”と偶然居合わせた研究者によるドラマを描いた読切作品。以前X(旧Twitter)にポストされると、約2000ほどの「いいね」が寄せられている。そこで作者の中西さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■海洋生物少女のお世話をすることになった研究者

ある日、嵐が去った後の海に謎の少女が打ち上げられていた。偶然発見した研究者の堀池は、それを世界で6体しか見つかっていない“海洋生物”であることを知る。その後、研究所で預かることになったものの、少女のような見た目をした海洋生物は堀池に対して怒りの感情を露にしていた。
そんななか所長がやってきて、海洋生物に7番目の個体という理由で「ナナ」と命名。さらにナナの担当として堀池が任命され…。読者からは「ナナが最後まで可愛すぎる」「めちゃくちゃ良い話で泣けた」などの声が上がっていた。
■作品誕生のきっかけはテレビで見た海外歌手の素敵な髪飾り?

――読切版『ナナのアクアリウム』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
テレビを見ていたときに海外の歌手の方が素敵な髪飾りをしていらして、それを拝借したキャラクターを創作していてナナというキャラクターが生まれました。そこから貝がら姫という設定から海の物語を作っていったという感じです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
水の描写はこだわりました。小さなコマまでこだわって描いたため時間がかかったのを覚えています。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
堀池とナナが外に出るところですね。狭い研究所から開けたところに出ようとする気持ちとリンクしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
実は長く続く体調不良もあって、どうやって作品を作っていくか、そういう岐路に立たされている気がします。どんな形でも作品作りは続けていくとは思いますが、漫画にこだわらずに柔軟に考えていけたらなあと思います
――読者へメッセージをお願いします。
『ナナのアクアリウム』という作品を大事にしてくれてありがとうございます!

